2012 バッツの日After

バッツの日翌日。
スコールさんの居ない隙に、ジタン来訪。



9「今年の『バッツの日』にお前にプレゼントする筈だった打ち上げ花火は、お前が旅に出ていた為、スコール誕生日へと流用されることになった」
5「えーー、おれの日に打ち上げてくれれば良かったのにーー」
9「……打ち上げたところで、お前へのプレゼントって分からないじゃないか」
5「後から、「あの花火はプレゼントだったんだ」って、言ってくれればいいじゃん！」
9「……」
5「ナ、ナンだよ？」
9「……打ち上げても、花火を見るような雰囲気じゃなかったぞ(ボソ)」
5「ん？」
9「いや、……旅に出てたんだろ？　アレクサンドリアの花火なんて見られないと思うじゃないか」
5「ちょっと庭に旅していただけだ」
9「ふーん、庭にね。そりゃあ、ブラリ旅気分が満喫できて良かったな」
5「うん、楽しかったぞ！」
9「その楽しかった旅を、邪魔したくなかったんだよ」
5「うーーーん」
9「ま、スコールの誕生日に、二人で眺めてくれ」
5「おれの花火だったのに……」
9「お前の花火を、二人の花火にすれば良いだけだろ？」
5「あー……、うん、そうだな」
9「だろ？」　
5「うん、そうだよな！」
9「うわー、単純」
5「嬉しいが二倍になるなら、良い事だもんな！」
9「……バッツ、くれぐれも言っておくけど」
5「ナンだ？」
9「このコト、スコールに言うなよ」
5「どうしてだ？」
9「オレがスコールの誕生日を祝ってるって知られるの、ちょっと癪じゃん」
5「きっと喜ぶぞ」
9「ともかく内緒な！」
5「喜ばせてやりたいから、当日伝える」
9「バアアァァアーーーッツ！！！」
5「よし！　良い誕生日プレゼントが一個出来たぞ！」
9「バッツーーー！！！」
5「何をプレゼントするより、一番喜ぶぞきっと！！」
9「……さすがに、一番は違うと思うぞ(ボソ)」
5「んん？」
9「……(どう考えても、一番はお前だ)」
5「ナンだよーーーっ？」
9「言ったらお前が涙目になるから言わない」
5「？？？」
9「スコールの誕生日に、雨が降らないように祈っとけよ」
5「う、うん」
9「さ、スコールが帰ってくる前に帰ろうっと」
5「えー、スコールに会っていけよー」
9「いやいやー、どんな顔して会って良いのか分かんねーから、今日はこのまま帰る」
5「？？」
9「またな、バッツ！」
5「うん、今度はビビやダガーと一緒に来いよ」
9「ああ、じゃな！」

『バッツの日』夫婦でのイチャイチャっぷりをこっそり覗いてしまったこと、ちょっと後悔気味のジタン。
一体あの二人、庭でどんならぶらぶべたべたしてたんでしょうね？

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