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589+小ネタ(5) [┣小ネタ]

ネタの前にOMATUさんへの私信↓
あのBOXにバッツは居ないんですよ~。
ウォーリア・オブ・ライト、クラウド、スコール、ジタン、ティーダの5人なんですよね。
人気キャラを全部集めてしまったこの面子から推測するに、第二段は無いと思われます。
5・7・8・9が揃っていたら、アマゾンで大人買いしても良かったのになー。残念。
もっとも、ジタンの出来が可哀想だったらしいので、無駄な出費を抑えられたとポジティブに考えています。
クラウドやスコールは、今までにもっと出来の良いフィギュア出ていますしね。
さてさて、ゲームでは、バッツを目一杯働かせて下さいね~。
防具は『源氏セット』が一番ですが、武器だったら『天の叢雲(でっかいおっさんから)』と『包丁(スコールから)』超お奨めです!


さて、毎度の小ネタ。
一応健全だけど、わたしが春の乱心中(笑)なんで、苦手な人はここでさようならですよ。
しかも小ネタと言いながら、無意味に無駄に長いです。
更に、最後の方だけ文体が普通のSSもどきっぽくなってしまいました。
今回は、小ネタ(4)の続き。
お花見に行った先で、二十歳児が委員長から三時間説教を喰らった後の話。
すっかり酒も抜けてしまっただろうな。
楽しいはずの花見で三時間も説教って、拷問以外のナニモノでも無いぞ。
その間、誰も助け舟を出さなかったのか。
――否。
恐らく一時間を越えた時点で、3、6、10(泥酔中)を除く計5人が、代わる代わる止めに行ったとは思うけど、誰かが止めて止まる委員長ではあるまい。
2、8、9の未成年組が何を言っても、「未成年には分からない成人としての常識」と返されそうだし、頼みの成人組(4と7)は揃いも揃って口下手っぽい印象だし。←少なくても口達者とは思えない。
結局は、「暗くなって桜も見えなくなったから、そろそろお開きにしよう(=バッツ救出作戦・最終章)」と誰とも無く言い出して、ようやく解放されたって感じだろうか。


ところで、ずっと書き忘れていましたが、わたしは委員長(ウォーリア・オブ・ライト)をかなり気に入っています。
『エンドオール』の凶悪さもさる事ながら、「おまえさえ救ってみせよう!」のセリフに惚れ惚れ。このセリフを真顔で言い切ってしまう辺りが好き。
軸のぶれない正統派主人公過ぎて、最初は厳しいかなーと思ったけど、至極真面目な顔で世間知らずな大ボケをかましてくれたら、素晴らしく良いなと思います。







「うわあっ!」
桜の下での宴も終わりを告げ、各々が手際良くゴミの片付けやら帰り仕度をしている最中に、隅の方から素っ頓狂な奇声が聞こえた。
みんなの視線を集めた先には、不自然な形で転がる二十歳児。
心配して一番に駆け寄って行ったのは、やっぱり盗賊。
獅子は意外にのんびりと歩いて傍まで行きそうだ。

9「なんだよ、変な声出して~。どうした~?」
5「あ……足」
8「足がどうした?」
5「感覚が……無い」
9「あ~、三時間も寒い所で正座だもんな~」
5「自分の足じゃないみたいだ」
9「それじゃあ、仕方ないな(ニヤニヤ)」
8「……(何だ、その笑いは?)」
9「バッツ、ここは三択しかないぞ。泥酔したティーダみたいに肩に担がれるか、背中におぶさるか、またはお姫様抱っこだ! どれにする?」
8「……誰が運ぶんだ?」
9「スコールに決まってんじゃん! オレはさすがにサイズ的に無理だからな。その為の“シークレットシューズ”だろ?」
8「何度も言うが、別に身長を誤魔化してはいない」
5「ちょっと待て! 当事者を無視して話を進めるな! っていうか話が逸れてるし!」
8「歩けないなら仕方が無いだろう」
9「そうそう。スコールも運ぶ気満々だし♪」
8「……誤解を招く言い方をするな」
9「まあまあ。――で、どうやって運んでもらうんだ? やっぱり定番のお姫様抱っこか?」
6「お姫様抱っこなら、この『ティアラ』と『レインボーローブ』を貸すけど……」
3「……ティナ」
5「いや、あの、えーと……気持ちだけありがと」
6「そうなの? せっかくだから、お姫様っぽくすれば凄く良いと思ったんだけど」
3「ティナ、そろそろ行こう。アホが移るといけないから」
6「え? ええ」
アホが移る前にティナの天然をどうにかした方が良いと獅子は考えたが、今はそこに突っ込んでいる余裕はない。
呆れ果てたたまねぎがティナの手を引いて傍を離れた隙に、この二十歳児をどうやって運ぶかの算段をしなければ。
そんな事を獅子が考えていると、二十歳児は知ってか知らずか。

5「え~と、ジタンやスコールも先行っていいぞ。足を伸ばして少し座ってれば治ると思うし。直ぐに後から追いかけるからさ!」
9「おいおい、置いて行けるワケ無いだろ?」
8「ジタンの言う通りだ」
5「でもおれ結構重いし。迷惑かけるのは嫌だからさ」
8「迷惑をかけるとか言っている場合では無いだろう」
5「でもなー」
尚も運ばれる事を渋っている二十歳児の前と横で、仁王立ちする獅子と盗賊。
どうやら、他のメンバーはそれぞれ帰路を進み始めたらしい。

――そこへ。

1「そこの三人、固まって何をしているのだ?」
9「バッツの足が痺れて感覚が無いから、歩けねぇんだよ」
8「この寒い中で三時間も正座させれば、普通はそうなるだろう」
1「……なるほど、それもそうだな」
言ったと同時に、電光石火の速さで58kgの二十歳児を抱えあげて、自分の背中にまわす委員長。
その早業に言葉を失う89コンビ。
1「では行くぞ(真顔)」
5「えと、ええと。さすがにこの歳でおんぶは恥ずかしいんだけどー」
1「動けないのだから、止むを得まい。それに……」
5「?」
1「さすがに三時間の説教は、度が過ぎたと反省している」
5「……あ、いや、こっちこそ。ハメを外しすぎてたかなーって」
1「足の感覚が戻ったらすぐに降ろすから、それまでは大人しくおぶわれていろ」
5「……はーい」

少し間隔を開け、委員長におぶさる二十歳児の後ろから、仕方なくトボトボと付いて行く89のデコボコ二人組。
9「……意外な伏兵だ(呆然)」
8「…………(憮然)」

そんな二人の表情を知る由も無い、(一応)光の戦士コンビ。
1「バッツ、君に一つ訊きたい事があったのだ」
5「……ん?」
1「スコールが持っていた黄色い鳥の羽は、君の物か?」
5「あー、あれはおれの相棒さ!」
1「……今は持っているのか?」
5「持ってない……ってコトになるのかなー」
1「スコールから返してもらっていないのか?」
5「返してもらったけど……」
1「……?」
5「おれの『クリスタル』になっちゃったから」
1「クリスタルに?」
5「だから、今は有るけど無い」
1「……なるほど、そういう意味か」
5「うん」
1「その事をスコールは知っているのか?」
5「うん? ああ、ちょうどその時一緒に居たから、スコールも知ってるぜ」
1「……そうか」
5「……っう"!」
1「どうしたのだ?」
5「いや、あの~、足の感覚は戻ったんだけど、そしたら痺れが~~!」
1「子供じゃないのだから、我慢しろ」
5「できないぃぃ!!!」
1「……全く」

前を歩く(一応)光の戦士コンビが、ピタっと止まって自分達を待っているコトに気付く89コンビ。
9「……ん?」
8「(どうかしたのか?)」
1「重いし暴れる。スコール、悪いが代わって欲しい」
8「別に、構わないが……」
5「だから当事者を無視して話を……。いてえええ!!!」
1「今ちょうど足の感覚が戻って、一番痺れている状態らしい」
8「……(そこで代われと言うか?)」

文句も言えず、「うー」とか「あー」とか呻いている二十歳児を獅子が引き取り、足に刺激を加えないように慎重におぶってやった後、不敵に笑うのはやっぱり盗賊か。
9「ふ……ふふふ」
5「やめろ!」
9「右足と左足、どっちを攻撃して欲しい?」
5「やめてくれー!」
9「心配させた罰だー!」
5「うわー!」
8「こら、暴れるな」
5「だって、ジタンがー(べそべそ)!」
8「ジタンもからかうな」
9「ちぇ、こんなチャンス滅多に無いのになー」

5「ふう、助かった~。って、あれ? 委員長は?」
9「とっくに先へ行っちゃったぜ。歩幅が違うモンなー。とことんマイペースだね、あの人」
8「……解せないな」
5「ん? ナニが?」
8「他人にも厳しいが、自分にも厳しい性格だと思っていた」
9「あ~、確かに。『重いし暴れる』とか言って、途中で放り投げるようなタイプじゃないかもな」
8「バッツ、ヤツと何か話しをしたのか?」
5「スコールに貸したお守りの事を聞かれたな」
8「他には?」
5「それから、え~と、そのお守りが『クリスタル』に変わった事をスコールは知っているかって聞かれた」
8「それで?」
5「知ってるって答えたら、「……そうか」とだけ言ってたな」
9「なあ、それってもしかして……」
8「……ナンだ?」
9「委員長がスコールに、“バッツを運ぶ権利”を譲ってやったんじゃ……」
5「運ぶとか譲るってナンだよー?」
8「……」
9「……なワケないか。わりぃわりぃ、今のは忘れてくれ」
8「……」
5「あー、大切なコト忘れてた!」
9「大切なコト?」
5「三時間の説教はやり過ぎたって反省してた」
8「…………っ(あいつでも反省するのか?)」
9「それは確かに“大切なコト”だ!」
5「だろ?」
9「だな!!」
8「…………」
あの委員長が反省したというなら、尚更この現状は納得できない。最後まで責任を持って、彼がバッツを連れ帰るのが筋というものではないだろうか。そういう所を違える人間とは思えない。
……ジタンが言うように、“バッツを運ぶ権利”を譲られたのだとしたら?
いや待て。まずそれは権利では無いだろう。こうしておぶってやる事に、何の利点が有ると言うのか。
――等々、考えれば考えるほど、獅子の脳内は混乱する。
そんな獅子の頭上から、少しばかりいつもより遠慮がちな二十歳児の呼びかけが聞こえた。
5「……ル? スコール?」
8「どうした?」
5「重いだろ? 疲れたんじゃないか?」
8「……いや別に。想像していたほど重くない」
9「バッツの体重を想像してたのかよ? (ニヤニヤ)」
8「……っな! 言葉のあやと言うものだ!」
9「ムキになるなよな~。ますます怪しいぜ(ニヤニヤ)」
8「……っ!」
5「あ、あのさ。おれもう大丈夫だから、降ろしてもらえないか?」
8「もう痺れていないのか?」
5「うん。もう平気だ。ありがとな、スコール」
8「……別に。大した事じゃない」
5「あ、おれ、委員長にお礼言うの忘れてた。あとで会ったら忘れずに言わないとなー」
ゆっくりと体を屈めて背負っていた二十歳児を降ろす獅子の耳に、当の二十歳児のぽつりと漏らした呟きが聞こえる。
――途端、獅子の眉間に小さな皺が寄った。
眉を顰めた原因も、先ほどまで背中にあった重さと体温が離れていった喪失感も、今の獅子の頭では理解しがたい。
その得体の知れない感情を何と呼ぶか、獅子が気付く日がやがて来るのだろうか。


【おまけ】
9「ところでさー、バッツ」
5「んー?」
9「委員長のあの兜の総だけど、アレ委員長の髪の毛って噂あったじゃん。引っ張ってみたか?」
5「あ、忘れてた! くう~、もったいないコトしたな~」
8「……(ナニを考えているんだ、おまえたちは)」


【後書き諸々】
さりげなくネタ振りだけした『泥酔したティーダを肩に担いだ』人物は誰なのか?
大本命のばらだと、ティーダが暴れたら槍の剣先が刺さりそうだ。
暗黒セシルの鎧は滑り止め(?)も付いていて、担ぐにはいいかも知れないが、そもそもセシルはそういうキャラでは無さそう。
……すると、最有力はやはりチョコボ頭か。日頃から大剣を振り回している腕力が捨てがたい。
しかしそもそも、そんなに泥酔するほどバッツがティーダに酒を飲ませたなら、三時間の説教も仕方ないのではなかろうか。または、ティーダが極端に酒が弱いのか。

委員長から二十歳児への質問は、スコール編4から。
「孤立している」と思われていたスコールが、あんなにデレデレとお守りの説明しちゃうから、みんなのリーダーである委員長としては、相手が誰だか気になっていたんじゃないかなー。
それに、あの時は無意味に戦わなければ口を割らなかったスコールが、バシッと正面から文句を言ってきたので、その態度に対して思うところも有ったのではないかと。
余談だが、あのスコール編4のイベントを見て「だったら君達二人で行動すりゃいいじゃん」と思ったのは、決してわたしだけではあるまい。
もっとも、委員長は戦って相手を知るタイプなのかなとも思うけどー。

ティナのボケキャラ捏造はさて置き、紅一点のティナから見たバッツは、気楽に話しかけられる相手なんじゃないかと思う。異性として意識する必要が皆無って理由で。
ハーレムパーティでフラグを折り続けた男の真骨頂って感じ(笑)。
老若男女関係なく、ただあるがままを受け入れてくれるバッツの性格は、長所でもあり最大の欠点でもあり。

獅子は未だに気付かない。
気付いていたら、最初の時点で『姫抱っこ+エアダッシュ』⇒話が終わりになっちゃうもんね(笑)。
それに、ジタンが突っ込めないとつまんないしね。あ、いや。獅子が自覚してもジタンは突っ込むだろうけど。
可愛いなあ、獅子ってば。
ところで、メンバーの中で体重まで公表されているのは二十歳児だけだと思うんだけど、176cmで58kgはやっぱり軽いよね。
私の大好きなテニスプレーヤー、ファン・カルロス・フェレーロが182cm72kgで、その細さから「モスキート(蚊)」ってニックネームなの。その比率から考えると、やっぱ58kgは軽過ぎだろう。
それに、同じ1kgでも贅肉と筋肉では容量が違うので、筋肉が付いている人ほど重くなるハズなんだけど、ディシディアのバッツはいわゆる『細マッチョ系』のくせに、58kgは無いよな~。
レプリカとはいえ、ガンブレードとバスターソードをそれぞれ片手持ちする腕力があると仮定すれば、「想像していたほど重くない」という発言は、あながち的外れじゃないんだけどな。
ジタンに突っ込まれて、冷静に反論できない獅子が好きだ。
ヘタレの攻めキャラはこうでなくっちゃ!



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