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White Day in FF [┣小ネタ(in FF)]

バレンタインをやったなら、そこはキチンとお返しをしなければね。
まあ、FF9の世界にホワイトデーという認識があるか分からないけど、せっかくそういう日があるなら有効活用しないと!
愛の重さがプレゼントで量れるわけではないけれど、プレゼントを選んでいる間は相手のことをずっと考えているし、何なら渡すまで相手がどれだけ喜んでくれるかを想像してドキドキしたりハラハラしたりニマニマしたりするじゃない。
そういう時間も楽しいよね。あげる方も貰う方も!



今日はホワイトデーだ。
もともとバッツがホワイトデーというイベントを知っていたワケでは無い。
バレンタインにチョコを贈ったら、その翌月にスコールが「バレンタインのお返しだ」と言って、日頃は行列が途切れない店のフルーツタルトを買ってきてくれて、初めて知った次第だ。
スコールはどうして知っていたのか。あいつなら今までもバレンタインにはたくさんのチョコや贈り物を貰っていただろう。だから、ホワイトデーなるイベントの存在を知っていたのか。
考えると胸の辺りがもやもやする。
男としてのプライドなのか、はたまた現在の夫の過去の女に対するもやもやなのか。
どちらかと言えば前者、前者だと思いたい。
しかし、それは男としてどうなのか。でもまあ相手がスコールなら、負けを認めても仕方ない……のか?
それにしても、あいつはいったいどんな顔をして、あの行列に並んだんだろうか。想像するとぽやぽやと嬉しくなってしまうのだから、我ながら単純だな。

……等々と考えながら、王城前の通りから商店街にと道を進んでいく。
目的の店は、ご贔屓にしているパン屋の近くだ。

花屋「よお、兄ちゃんいらっしゃい! バレンタインのお返しかい?」
5「あ、う、うん///」
花屋「ああ、可愛い恋人にかな? 全部新鮮だから好きなのを選んでくれ」
5「(……可愛い恋人、かぁ)……薔薇を11本、色は、んー、何にしようかな……」
花屋「うんうん、良いね良いね。色は緋色か赤か、それともお相手に合わせて白か」
5「相手に合わせたら黒だな……(ボソ)」
花屋「く、黒か! そいつはまた、クールだな」
5「うん、クールだな。最高にクールなヤツだ。でもさすがにホワイトデーとして黒は合わないかなあ……」
花屋「花言葉は最高に情熱的で良いがなあ~」
5「う、うーん。後で花言葉を調べそうだから、やっぱり黒は却下だな」
花屋「まあ、『あなたはあくまで私のもの』や『決して滅びることのない愛、永遠の愛』なんて言われたら、ちょっと重いかも知れないしな」
5「うんまあ、あいつが情熱的ではあるけど……、おれが贈るには似つかわしくないな」
花屋「ほおほお、相手が積極的なのか。そりゃあ良いじゃないか」
5「うーんうーん、何色が良いんだろうか。……あ、忙しいのにすまない! 早く決めないとなっ!!」
花屋「ふんふん、まあそれも青春だ! 大いに悩んで兄ちゃんにぴったりの色を選んでくれ!」

……多分、スコールに似合うのは黒とか深紅だけど、そんなものはこっ恥ずかしくて買えない。
こんな書き入れ時に待ってくれていた花屋のおじさんにお礼を言って、綺麗にラッピングしてくれた11本の薔薇の花束を受け取る。相手がクールだと言っておいたおかげか、可愛らしいラッピングじゃなくてホッとした。
少し先にある隠れ家のようなケーキ屋で季節限定3種のベリーパイも買った。しかし、どうにもこの薔薇とケーキのボックスが恥ずかしくていたたまれない。
まあ、今日はホワイトデーだ。
男がこういう可愛らしいものを持っていても、おかしくは無いだろう。

さあスコール。
このオレンジの薔薇の花束を、おれの意図した通りに読み取ってくれるか?


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