スコール誕生日前夜祭

明日はスコールの誕生日です。パチパチパチ。
幸せな誕生日にしてあげたいので、FF9世界の夫婦でお祝いです。



5「ジターン！」
9「よお、バッツ！　相変わらず能天気そうだな！」
5「ちょうど良かった！　明日スコールの誕生日なんだ！」
9「へえ……、あいつ誕生日なんだ？」
5「うん！　でさ……」
9「分かった分かった、みなまで言うな」
5「そっか！　さすがジタン、話が早いな！」
9「大丈夫、明日は夫婦水入らずの誕生祝いを邪魔しないように、ビビたちをちゃんと見張ってるから！」
5「え？」
9「邪魔されたくないんだろ？」
5「ナンだよ、全然伝わってねーじゃん！」
9「あれ？　違うのか？」
5「あったり前だろ！　一緒に祝って欲しいって誘いに来たのに！」
9「……」
5「飯もケーキも、二人では食べきれない分量で用意してんのにさー」
9「……なあ、バッツ」
5「ん？　ナンだ？」
9「おまえら、一応新婚だろ？」
5「うん、そうだ！」
9「夫婦二人だけで、しっとりと旦那の誕生日を祝ってやろうという気は無いのか？」
5「そ、……そういう方が良いんだろうか」
9「オレが見たところ、スコールは騒がしいの好きじゃなさそうだしな」
5「……う、うん」
9「新婚ならではの、二人だけで過ごす甘～い誕生日をやってやれよ」
5「あ、甘いのか？」
9「それが一番のプレゼントだって！」
5「そ……、そっか？」
9「当然だろ！　全身リボンで『プレゼントはおれだぞ！』くらいやってやれ！」
5「お、おれがプレゼントっ？！」
9「『バッツの日』には冗談半分で同じ事をスコールに言ったけど、今回はマジで言ってるんだぜ！」
5「いや、それは無理だ」
9「いいじゃん！　スコールが喜ぶ事間違い無しなんだから、ちょっとくらい譲歩してやれよ！」
5「そうじゃなくてさ！　おれがスコールへのプレゼントになるなんて、有り得ないんだって！」
9「ナンでだよ？」
5「だって、おれは既にスコールのモンだから」
9「……っ！」
5「スコールに、本人のガンブレードをプレゼントなんてしないだろ？」
9「バッツ、……おまえって……」
5「ん？」
9「いや、……オレの認識が甘かったよ」
5「どういう意味だ？」
9「おまえは凄いヤツだ」
5「だろ♪」
9「スコールに『おめでとう』と、伝えておいてくれ」
5「うん、分かった」
9「じゃあな！」
5「うん！　またな！」

バッツさんの結婚観⇒永遠の愛情を約束する儀式。それこそ「死が二人を分かつまで」精神ではないかと思う。それは、「ドルガンそして最愛の妻ステラ」と墓石に書くような両親を持つバッツならではであり、ジタンやスコールに無条件で理解しろと言うのは難しそうである。

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