スコール誕生日 After Story

バッツさんが酔っ払って寝落ちするなど、デジャヴ～満々のスコールさん誕生日でしたが。
この話には、ちょっとだけ続きがあるみたいですよ。



――スコール誕生日翌朝。
5「……ふに……」
8「……、起きたのか？」
5「おはよう、スコール」
8「……ああ、コーヒー飲むか？」
5「ん……、ん～いい匂い～♪」
8「……」
5「旨い！　く～、目が覚めるぜ！」
8「それは良かった」
5「……あれ？」
8「どうした？」
5「んん～？」
8「……？」
5「……おれ、昨夜の記憶が、ところどころ飛んでんだけど……」
8「俺の誕生祝いを覚えてない、だと？」
5「あ、いや！　えっとええと、お、思い出すから待てっ！！！」
8「……」
5「うﾞ～うﾞうﾞうﾞ……うﾞうﾞ？　……うﾞうﾞうﾞ」
8「逆に、おまえはどこまで覚えているんだ？」
5「うﾞ？　うう～んと、『スコールにかんぱ～い！』を3回くらいまで……」
8「それから？」
5「……」
8「まあ、そんなものだ」
5「……ああ、おれ、……またやっちゃったんだな」
8「懲りないからな、おまえは……」
5「せっかくスコールの誕生日だからって、いろんなこと企画したのに……！」
8「……一応聞くが、どんな危ない企画だったんだ？」
5「危なくねーよ！　スコールの為の癒し唄ピアノ弾き語りやスコールの為のバトルダンス(※剣の舞)や、スコールの為の風水師マスターとか」
8「……(全ジョブの披露会か)」
5「スコールのための魔獣使いマスター『ここ掘れスコール』とか、やってみたかったのになあ」
8「……(ナンだ、それは？！)」
5「せっかく企画したのに……、全部パーか(しょんぼり)」
8「まあ、来年も誕生日は来るから、楽しみは先に延ばしておけばいい」
5「……うん」
8「とりあえず、来年の誕生日前になったら、『ここ掘れスコール』はどんなものなのか教えてくれ」
5「……あ！」
8「今度は何だ？」
5「一緒にやるつもりで、花火を買っておいたんだ！　あ～、おれが寝ちゃったせいで、出来なかったなあ」
8「今夜やれば良い」
5「今夜はスコールの誕生日じゃないじゃん……」
8「誕生日の祝いだと思わなければ良いのだろう？」
5「だってでも、スコールの誕生日用に買ったのに……」
8「では、俺の誕生日の後夜祭だ」
5「後夜祭？」
8「別に、来年の誕生日の364日前夜祭でも良い」
5「……」
8「前だろうが後だろうが、俺の誕生日だ」
5「……」
8「それなら、良いのだろう？」
5「うん、……うん！」
8「……解決だな」
5「……スコール」
8「まだ何かあるのか？」
5「永遠の17歳のくせに、ちゃんと中身が成長してるって生意気だぞ！！」
8「……///」
5「おまけに、上半身裸でコーヒーを淹れる姿が妙に格好良くてムカつくぞ！」
8「それは悪かった」
5「畜生！　余裕で答えやがったな！」
8「……ふ」
5「だから、コーヒーおかわり！」
8「ああ、……言うと思ってた」

基本的にスコールはネタキャラだと思っているので、格好良いという形容詞が付くことはなかなか無いんですけど、コーヒーミルでゴリゴリと豆を挽き、ゆっくり回しながらドリップコーヒーを淹れてる姿を想像したら、珍しくも「ちょっと格好良くない？」とか思ったもので。
想像してみてね！
できれば、上半身裸で。バッツさん曰く「詐称されている筋肉」を剥き出しにしている状態が良いな。

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