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祝☆ジタン記念日2022! [┣小ネタ(in FF)]

2022年9月9日。
「ジタン記念日」も、FF9 の世界に滞在しているご夫婦からのお祝いでどうぞ。



《1週間前》
5「うーんううーん」
ビビ「どうかしたの? バッツのおにいちゃん?」
5「んー、いやー、9月9日はジタンの記念日なんだけど、何をプレゼントしたら良いかなーって悩んでいるんだ」
ビ「ジタンへ、プレゼント?」
5「うん。ダガー絡みだったら喜ぶのは分かってるけど、それはダガーから貰えばいいものだから、おれから贈るのはおかしいだろ?」
ビ「うん、そうなのかな」
5「ジタンが喜ぶおれらしいプレゼントって何だろうなーと思って……」
ビ「ええと……、あ! ジタンはバッツおにいちゃんが作るごはんが好きだよ?」
5「うん、ご馳走は作ろうと思ってるんだけど、……あ!」
ビ「ん?」
5「ダガー、一緒にご飯作ってくれないかな?」
ビ「あ、うん、……そうだね」
5「ビビも手伝ってくれるだろ?」
ビ「ボ、ボクも手伝って、いいの?」
5「うん、もちろん!」
ビ「……っ///」


《当日・レオンハート邸(笑)》
ダ「お邪魔します」
ベアトリクス「失礼する」
5「お、よく来てくれたな! こっちこっち上がってくれ!」
ベ「スコールから聞いて来たのだが、何やらジタンの記念日とか……」
5「うん、ジタンの記念日と言っても、みんなでわいわいしたいなって思ってさ」
ダ「何をすれば良いのでしょうか?」
5「はい、二人ともエプロン着けて、これから作り方教えるから餃子包んで」
ダ「餃子?」
5「うん、今ビビが焼売包んでるから、こっちは餃子な」
ベ「餃子、……とは?」
5「餃子も焼売も、小麦粉で作った皮に、味のついた色んな具材を入れて包んだ食べ物で、蒸したり焼いたり揚げたりスープに入れたりして食べるんだ」
ビ「……そうなの?」
5「うん、だからいっぱい作って、実際に食べる時は庭で焼いたり揚げたりしような!」
ダ「いろいろな味があるのですか?」
5「ああ、せっかくならロシアン餃子をやりたくて、たくさんの種類の具材を作っておいたぞ」
ベ「……ロシアン餃子、とは?」
5「辛子いっぱいの具材や、甘い具材も用意しておいたから(ニヤ)」
ダ「辛子いっぱいがハズレは分かるのですが、甘い具材もですか?」
5「野菜スープの中に入れちゃったり、しょっぱいと思ってしょうゆ付けて食べちゃったりとかさ」
ビ「うわあ」
5「しょっぱいと思いこんでいたものが甘いと、脳が一瞬ビックリしてバグるんだよな」
ダ「……バグ?」
5「ビックリして一瞬思考が止まっちゃう感じ、かな」
ベ「その、ハズレ餃子は包んでしまっても分かるものですか?」
5「基本的には分かりにくいようにしてある」
ベ「つまり、ガーネット様が当たることもあるということですか?」
5「そりゃもちろん! おれたちが加害者で全員が被害者だぜ!」
ダ「……(ポカン)」
ビ「……ボ、ボクたちも?」
5「もしハズレを引いたら、最大限にリアクションしてくれよ?」
ビ「ひゃあああ!」
ダ「……楽しそう」
ベ「っ? ……ガーネット様?」
ダ「ふふ、悪いとは思ったのですが、楽しそう……」
5「だろ? だろ?」
ベ「……」
ダ「じゃあ包みましょう」
5「よし! じゃまず皮はこう持って、具材は入れ過ぎないようにこれくらいな」
ダ「はい!」
5「皮の端に水を付けて、こんな感じに襞を作りながら皮を閉じてくれ」
ダ「何だか可愛いですね」
5「いっぱい作るからな。作り終わる頃には、ダガーもビビもベアトリクスも餃子と焼売のエキスパートだぜ!」
ベ「……ふふふ」
ダ「楽しいです」
5「ビビも楽しんでいるか?」
ビ「う、うん。これで良い?」(⇒焼売)
5「お! うまく出来てるな!」
ビ「良かった……(照)」
5「スコールが帰ってきたら、庭にアウトドアコンロの用意してもらうから、そこで焼いたり蒸したり揚げたりしような!」
ビ「うん」


《玄関から入って、こっそりキッチンを覗く3人》
8「ジタン、お前も(庭のセッティング)手伝えよ」
9「うわあ……」
8「……ジタン?」
9「ダガーが……」
8「……?」
9「……エプロン着けてる///」
8「……(そこからか)」
9「可愛い……♡」
8「……(分からなくは無いが……)」
スタイナー「……(固まっている)」
8「おい、あんた、……鼻血出てるぞ」
9「うわ、きったねぇなおっさん!」

5「あ、おっかえりー!」
ダ「……あ///」
ベ「……あ///」
ビ「あ、ジタンとスタイナーのおじちゃんも一緒だね!」
ベ「スタイナー? 鼻血ですか?! どうしたのですか?!!」
8「……(あんたのエプロン姿だろう……)」

5「帰ってきて早々で悪いけど、庭で飲茶パーティやりたいから、コンロとかの準備頼んで良いか?」
8「構わない。ジタンにも手伝わせよう」
5「え? でも、ジタンは今日の主役だから……」
8「放し飼いにしておいたら、ここでずっと姫を見て、いらんちょっかいをかけるかも知れんぞ」
5「……それは確かに邪魔だな」

9「おまえら、オレに聞こえてますけど?」
8「なら話が早い。ほら手伝ってくれ」
9「え? いやオレはここでダガーを見ていたいんだけど?!」
5「ジタン、スタイナー連れて庭の準備頼むな!」
9「おまえら、オレの話を聞いてくれる気は無いんですか?!」
5「ジタン、手伝わなかったらダガーが作った餃子を食わせないぞ?」
9「庭だな! オレに任せとけ!」
ダ「……///」
5「扱いやすいヤツ」
ベ「スコールも同じようなものではないか」
5「ん?」
ダ「まるでスタイナーが違うみたいですね?」
5「???」
ベ「……ガーネット様」
ダ「……やめましょうか」
5「????」
ビ「出来たよ! バッツのおにいちゃん!」
5「お、綺麗に出来たな! バットに均等に並ぶ焼売、壮観だな!!」
ビ「えへへ……///」


《庭でセッティング中》
9「おまえン家、何かすっげえアウトドア用品が揃ってんだな?」
8「バッツは『旅人』だからな。定住にストレスを溜めないように、時々、庭で疑似旅をしている」
9「本当の旅には、今は……行けないか」
8「もう少しアレクサンドリアが落ち着いたら、休みを合わせて週末旅行には行こうと思っているんだが」
9「バッツにとっての旅ってのは、そういう二泊三日のお手軽旅行じゃないんだろ?」
8「宛ての無い冒険と同義、……だろうな」
9「でも、今はここにいるんだよな」
8「……今はな」
9「おまえが、つなぎとめてんじゃねぇの?」
8「……枷、ということだろうか?」
9「違うだろ! おまえめっちゃネガティヴだな!」
8「……(……ネガティヴ……)」
9「オレ最初は、おまえの方がクッソ重いんだと思ってたんだけどさー……」
8「……(……重い……)」
9「でもさ、意外にバッツがおまえのことをすげぇ大事にしてるのを見て、ああ何かそれって良いなあって思うようになって……」
8「……(意外に?)」
9「突っ込むのソコじゃねーだろっ?!」
8「……(大事に、か)」
9「そうそう、夫婦とか家族って良いよな」
8「…………(……確かに、大事にはされているな……)」

ス「貴様ら、手を動かすのである(ガシャンガシャン)!!」
8「あ、ああすまない、そのコンロガードを周りに立ててくれるか」

9「緩み切った顔してんじゃねーよ! あ~、教えなきゃ良かったかなー」
8「……あんたたちも、自分で思っている以上に大事にされているんじゃないのか?」
9「あんた“たち”? って、……え? おっさん?」

ス「貴様ら! いい加減にしないと女性陣に言いつけるのである(ガシャンガシャン)!!」
8「……(女性陣に言われても俺は別に困らないな)」
9「バッツって女子供扱いされてたらしいじゃないか?」
8「本人には言うなよ?」
5「お待たせ、餃子だぞー!! って、あれ? まだテーブル出来てないのか?」
ス「聞くである! こいつらベチャクチャ喋っていてサボっていたのである(ガシャンガシャンガシャン)!!!」
5「はは、積もる話しでもあったか」
8「すまない! 直ぐに組み立てる!!」
9「……」
5「サンキュ! じゃ、火を点けてどんどん焼いていくか!」
9「……なあバッツ」
5「ん?」
9「おまえは怒ることが無いのか?」
5「あるぞ?」
9「有るのかっ?!!」
5「あ、当たり前だろ!!!」
ダ「……(怒ることもあるんですね……)」
ベ「そういえば、……少なくても、敵には怒っていたな」
9「はあ~、なるほどね」
5「今日はジタンの記念日なのに、怒ったって楽しくないだろ?」
ビ「そうだよね!」
5「楽しい記憶をいっぱい作ろうな、ビビ!」
ビ「う、うん!」
9「え? なんでオレにじゃねーんだ?!」
5「ジタンはおれが何も言わなくても、楽しい記憶作ってんだろ?」



9「かっ! らーーーーい!!!」
8「あまっ!!! ……甘い???」
5「よし!」
ダ「ふふふふふ」
ベ「……ふ、笑ってはいけないのでしょうが、……ふふふ」
ビ「楽しいね! バッツのおにいちゃん!!」
9「今日、オレの記念日じゃねーのかよ!!! 辛っ!!」
ダ「主役に当たったのですから、大成功ですね!」
5「だな! あ、ジタンに水持ってってやってくれるか?」
ダ「あ、はい!」
9「辛い。マジで辛い……くっそ、バッツめ!」
ダ「はいジタン、お水」
9「あ、ダガー! 口の中が火を噴いてて、水が飲めないんだ! 飲ませてくれよ~」
ダ「え、……と?」
5「頭からかければ良いと思うぜ」
8「そうだな。でなければ、顔にかけてやれば良いんじゃないか」
9「おーい、おまえら?」
ダ「ジタン、自分で飲めるでしょ? はい!」
9「ちぇー、でもサンキュウな、ダガー」

8「わざわざ姫に水を運んでもらったんだから、今日のジタン記念日は大成功だろう」
5「だな! スコールも巻き込まれ事故お疲れ。おかげで楽しかったぞ」⇒ペリエ
8「ああ、ありがとう(シュボ!)」
5「さ、ジタン記念日にかこつけて、おれ達も楽しもうな!」
8「そうだな」

5「あ、ビビ! ほら、あ~ん」
ビ「あ、あーん」
5「どうだ? 当たりかハズレか?」
ビ「美味しい!!!」
5「ビビが作った焼売だぞ! 美味しいな?」
ビ「うん! 美味しい!!」
8「……」
5「美味しいな!」
8「俺も焼売が食いたい」
5「お、いいぞ! ほら、あ~ん」
8「……(あーん///)」
5「どうだ?」
8「うん、旨いな」
5「だろ! ほとんどビビが作ったんだぜ!」
8「(小声)……焼売にはハズレを入れてないだろ?」
5「(小声)……あ、バレてたか」
8「すごく美味しいぞビビ、頑張ったんだな」
ビ「……っ///!!!」(ぱああああっ)
8「……(そりゃ、分かるさ)」



FF5プレーヤーは知っている。
「アホーが見るー」で怒るバッツを……(笑)。
リックスの村が飲み込まれて暴走するバッツを……(泣)
バッツも怒りますよ、ちゃんと。
むしろ、気が短いところは導火線ゼロ。


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