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スコバツ in FF9・其の弐 [┣小ネタ(in FF)]

前回、ボコのお守りに頼ったところから。
ちなみに、ここは『イーファ 母なる大樹/イーファの樹』です。
FF9で、他の世界と繋がる可能性がある場所と言ったら、ここかなーと。


**********



『どどんがどん!』



5「そっか、分かった!」
8「……(分かったのか??)」
5「よし、やってみる!!」
8「……(ナンだそのポーズは)」
5「旅人メタモルフォーッゼ! 果て無き探求スピリーッツ!!!」
8「……その分かりやすいパクリ文句は、どうしても必要なのか?」
5「無言でジョブチェンジしてもつまんないかなーと思って演出してみた」
8「……普通にジョブチェンジしろ」
5「EXみたいにカッコウ良くしたかったんだよ~」
8「それで、それは何のジョブだ?」
5「召喚士さ! この角がチャームポイントだ!」
8「…………(角?)」
5「痛い痛い! 引っ張るな!!」
8「本物の角なのか?!」
5「そりゃ、この角で召喚獣と交感するんだからな」
8「……(交感、だと)」
5「おいこら、ナニ変な事考えてるんだ、そこのむっつり!」
8「……むっつり……」
5「その辺りの追求は後回しな」
8「……(むっつり)」
5「とりあえず、やってみっから」
8「なんとかなりそうか?」
5「やってみないと分かんないなー」
8「…………」
5「どどんがどん!」
8「…………(まあ、二人でここに閉じ込められるのも、悪くないかも、な)」←信じていない。
5「おれの声を受けて、想いに応えてくれ」
8「……」
5「ここがおまえの戻るところ」
8「……」
5「よーし!」
8「……解けた、のか?」
5「うん。でも封印してた理由が何かあるハズだから、おれ達が出たらもう一度封印し直さないとな」
8「それも、……出来るのか?」
5「Lv.4の召喚獣だから、……ま、なんとかなると思う」
8「……?」
5「……ふぅ……」
8「少し、顔色が悪いな」
5「んあ? うん、ちょっと疲れたかな」
8「封印が済んだら、休めるところを探そう」
5「むっつりしたいのか?」
8「……///! バカを言うな!!」
5「冗談のつもりだったのに」
8「むしろドメスティック・ヴァイオレンスしたいから、早く封印しろ」
5「だから、Mじゃねーってば!! ……っと!」
8「おい、本当に大丈夫か? ふらついているじゃないか」
5「だいじょぶだいじょぶ、さっさと封印してむっつりしよっか!」
8「……バカか///」



ド1「うわあああああ、聖地からナンか出て来たド!!」
ド2「ぎゃあああ、お、おら怖いド!!!」
ド1「だ、ダイジョウブだド、おらが守るド!」

5「ナンだナンだ?」
8「……俺達を見て驚いているようだな」

ド2「しゃ、喋ったドか?!!!!!」
ド1「早く村に戻って、神主様に知らせるだド!!!」

8「(村? 近くに村があるのか?)」
5「……なあ、今あいつら、『神主様』って言ってたよな?」
8「言っていたな」
5「……」
8「ナニを企んでいるんだ?」
5「ちょ、企むって……! 『神主様』がいるなら、結婚の相談できるかなって思っただけだよ!」
8「ああ、そう言えばそうだな……」
5「あいつらを追いかけてみようぜ!」
8「ああ待て、体調はどうだ?」
5「外に出たら全然大丈夫だ。あの霧の瘴気に中ったのかも知れない」
8「……霧の瘴気か」
5「あ、あいつらを見逃しちまうから、早く行こうぜ!」


《コンデヤ・パタ》
ド1「大変だド! 神主様はどこにいるドか?」
ド3「おお、おめえら、聖地巡礼に行ってた夫婦でねえドか」
ド4「そんなに急いで、どうかしたドか?」
神主「何を騒いでいるドか? ようやく100回記念『神前の儀』を執り行うと決まったドに……」
ド1「せ、聖地から、変なのが出て来たド!!」
8「……(……変なの)」
5「……変なのって……」
ド2「ああああ、この二人だド!」
神主「みな、落ち着くド!」
5「お、あんたが神主様か?」
神主「いかにも、ワシが神主の、天守りのカツミだド。ラリホッ!」
5「ラリホ!」
8「……ラ、ラリホ?」←つられた。
神主「おまえたちが聖地から出て来たドか? 聖人ドか? それとも聖地荒らしドか?」
5「どっちでも無いぞ、おれたちは結婚できるところを探しているだけだ」
神主「……うむむ~、またドワーフ族以外の『神前の儀』の話ドか」
8「……また?」
5「その『神前の儀』ってのは、結婚式のことか? おれたちはソレやってもらいたいんだけど、頼めないかな~?」

???「聖地から人間が出て来たんだって?!!!」

5「ジタン!」
8「……(ジタンの世界だったのか)」

9「ナンだ、……クジャじゃないのか」
ダ「もしかして、クジャの……仲間?」
5「おいおい、クジャの仲間なワケないだろ、おれたちが! ジタン、ちゃんと否定してくれよ!」
9「ナ、ナンだよ、馴れ馴れしいな~」
5「……ジタン?」
8「……ジタン。もしかして、覚えていないのか?」
9「ナンのことだよ? オレ、あんたたちなんか知らないぜ!」
ビ「……で、でも、あの人たち、ジタンを知ってるみたいだよ」
9「あ~、オレのファンかな? 人気役者はつらいね~」

5「……」
8「……」

神主「よし、決めたド! 100回記念『神前の儀』は、聖地から来たその二人にするド!!」
9「え、ちょっと待てよ! この二人って、こいつら男同士だろ?!!」
神主「ドワーフ族でない以上、もう何でもええド」
5「やった! 意外に早く目的達成できたな~♪」
9「ちょっと待てってば! あんたたち本気か? つうか、オレとダガーの結婚式の邪魔すんなよ~」
8「別に邪魔をする気は無い」
9「十分、邪魔してるってば! 大体、種族が違うだけならまだしも、男同士なんてどうかしてるぜ!」
5「……ジタン」
9「気持ちわりぃな~、自重しろよ自重!」
5「……」
8「バッツ?」
5「……うん、そうだな。ごめんジタン」
9「あ、ああ。分かってくれりゃ、……いいんだけどさ」
8「……」
9「世の中には、可愛い女の子がいっぱい居るぞ! な? ま、オレはダガー一筋だけどな」
8「見損なったぞ、ジタン」
5「スコール!」
9「ナンだよ、さっきから! オレはあんたたちなんか知らないのに、妙に慣れ慣れしくされたり、勝手に見損なわれる筋合いねーーって!!」
5「……うん、ゴメン」
ビ「……」
9「さ、神主さんよ! あいつらの気が変わらねーうちに、オレとダガーの『ナンとかの儀』ってのを、さっさとやってくれよ!」



5「……ジタン、おれたちのコト覚えてないんだ。仕方ないよ」
8「……」
5「スコールとおれが思い出したのが奇跡みたいなモンで、普通は忘れちゃうんだよな」
8「……分かっている」
5「分かってるなら、そんなに怒るなよ」
8「……おまえが」
5「ん?」
8「おまえが傷ついた顔をしていたから……」
5「……そっか、ゴメン」
8「謝るな」
5「……うん」
8「……」
5「おれさ、勘違いな期待しちゃってたみたいだ」
8「……勘違いな期待?」
5「ジタンなら、忘れてても大丈夫っていうか」
8「……」
5「分かってもらえるって思い込んでたみたいだ」
8「……おまえたちは、異常に仲が良かったからな」
5「ジタンの都合も考えずに、勝手に期待して勝手に落ち込んだんだ。ジタンが悪いワケじゃない」
8「……ああ」

ビ「……あ、あの……」

8「……」
5「あ、さっきジタンの後ろに居た、ちっちゃい黒魔道士の子だ」
8「黒魔道士?」
5「うん、おれもジョブチェンジすると、似た格好になるぞ……と、どうした? おれたちにナンか用か?」
ビ「……ボ、ボクたち、どうしても聖地ってトコに行かなくちゃならなくて……それで、『ナンとかの儀』をしないと、通してもらえなくて……」
5「うん」
ビ「ジタン……いつもは、あんな言い方しないんだけど」
5「うん、分かってるよ」
ビ「怒って、ないの?」
5「うん、大丈夫だよ。心配かけてゴメンな。スコールはいつもこんな顔だから、気にしなくていいぞ」
8「……こんな顔……」
5「だから、たまには笑えっていつも言ってるのに」
8「悪かったな、こんな顔で」
5「おれは好きだけどな♪」
8「……ズルい言い方をするな」

ビ「……じゃ、じゃあ。ボクもう行くね」
5「あ、なあ、ちょっと聞きたいんだけど」
ビ「う、うん。なあに?」
5「この辺で、すっごく上手いアクセサリーの職人って居ないかな?」
ビ「うーん、んと、黒魔道士の村の合成屋さん、かなあ」
5「おー、良かった! これでズーッとグーしてなくて済むぜ!」
ビ「グー?」
5「大事な指輪がちょっとゆるくてさ。どっかで落としたり失くすと困るから、ズッと左手だけグーしてたんだ」
8「……(アホだ)」
5「爪が手のひらに食い込んで、結構痛いんだけどな」
8「……(アホだけど……可愛い)」
5「場所だけ教えてもらえるかな?」
ビ「あ、でもあそこは普通の人が行っても、入れないトコなんだ」
5「ん~、じゃあ、そこに入れる普通じゃない人って?」
ビ「ボ……ボク」
5「ん?」
ビ「ボク、一緒に行くよ。ボクが一緒なら、きっと入れてくれるから」
5「……」
8「……」
ビ「ダ、ダメかな?」
5「おれたちは助かるけど……」
8「ジタンと共に旅しているんじゃないのか?」
5「おれたちは、ジタンの旅を邪魔するつもりは無いんだ」
ビ「ボク、ちゃんとジタンに言ってくるから」

5「なあ、どうしてそこまで親切にしてくれるんだ?」
ビ「……だって、スゴク大切な指輪みたい、だから」

5「……どうしよう?」
8「おまえの好きにしろ」
ビ「……」
5「じゃあ、お願いしよっかな。え、っと。まだ名前を聞いてなかったな」
ビ「ボ、ボクはビビ」
5「ビビか、ヨロシクな! おれはバッツで、このむっつりがスコールだ」
8「……むっつり……」
ビ「ヨ、ヨロシクね」


《続く》

**********

スコバツで結婚できそうって言ったら、コンデヤ・パタしか思い浮かばなくて。
ちょうど良い具合に、イーファの樹から近いし。
FF9を知らない人には、まったく分からない設定ですみません。
イーファの樹は、テラやラストダンジョン(正確には上空)と繋がる場所で、ドワーフ族は「聖地」と呼んでます。
コンデヤ・パタはドワーフ族の部落で、イーファの樹へ続く道を塞いでいます。その道を通してもらうには、コンデヤ・パタで「神前の儀=結婚式」をしなければなりません。式をした後に聖地巡礼と称してイーファの樹へ新婚旅行に行きます。
その聖地へ行く為に、ジタンとダガーが偽りの「神前の儀」を受けると決まった時、ちょうど都合悪くスコバツの二人が来ちゃったってコトで。

ちなみに、わたしはジタンが好きですし、ジタンが偏見を持つタイプだとは思ってないですよ。
主に、『ダガーと女の子大好き』という側面のみを書いているけど、ジタンにはジタンの言い分がちゃんとあります。
もっとも、偽りとはいえダガーとの結婚式を潰されたくないってのが、一番の理由な気がしなくもないですけど。

バッツとジタンはね~。
お互いに忘れていても、顔を合わせた瞬間にワイワイと騒ぎそうなイメージなんだけど、そこはほら、ディシディアのジタンとFF9本編のジタンは、性格も立場もちょっと違うから。

バッツが黒魔道士にジョブチェンジして『黒魔道士の村』へ行けばいいんじゃないかという突込みがあるかも知れませんが、バッツとスコールだけではあの村に辿り着けない事にして下さい。ふくろうも村手前の封印も、バッツなら難無く解けそうではありますが。
何より、あの黒魔道士たちを騙すようなコトをしてはいけません。
つうか、やっぱりビビは可愛いな~!

あ、むっつりを期待した方には、申し訳ありません。
そんなコト、健全なブログではやりませんってば(笑)。



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