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スコバツ in FF9・其の参 [┣小ネタ(in FF)]

前回は、ジタンとの再会⇒ビビと一緒に黒魔道士の村へ行くところまで、でした。
黒魔道士の村はコンデヤ・パタから近いですが、グルッと遠回りして森の中を抜け、更に幾度ものY字路を間違い無く進んだ後に、黒魔道士が敷いた封印を解かなければ入れない隠れ里です。
わたしはこの村が大好き! 切ないけど……。
詳細を知りたければ、FF9をプレイして下さい。←絶賛推薦中。


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《黒魔道士の村/クロネコ合成屋》
192号「クロネコ合成屋へようこそ!」
5「合成じゃないんだけど、この指輪のサイズを直してもらえるかな?」
ビ「とってもとっても大事な指輪なんだって」
5「うん、すごく大事なんだけど、大きくて落としちゃいそうなんだ」
32号「とってもとっても大事な指輪を、ボクたちが直していいの?」
5「うん、直して欲しいんだ」
32号「うん。ボクがんばるね!!!」
5「ああ、ヨロシクな」
192号「一日でできると思うから、明日また来てくれる?」
5「明日か。この村に宿屋はあるか?」
192号「川を渡ったところにあるよ」
5「じゃあ、明日取りに来るから」
32号「うん、きれいに直すね!」

5「ありがとなビビ、すごい助かった」
ビ「ボ、ボク?」
8「……感謝している」
ビ「ううん、ボク、……そんな」
5「そこは“どういたしまして”だぞ」
ビ「“どういたしまして”?」
5「うん、そうだ。おれたちはビビのおかげで凄く助かったからお礼を言っただろ?」
ビ「……うん」
5「凄く助けてくれたビビは、にっこり笑って“どういたしまして”って言うんだ」
ビ「“どういたしまして”」
5「うんそうだ! 良く出来たな!」
ビ「……(照)」
8「……(バッツ、おまえは良い親になれるぞ)」



《黒魔道士の村/入り口》
ダ「早く行ってあげれば?」
9「ん~、でもやっぱな~」
ダ「こんなところで意地を張っても仕方が無いでしょ?」
9「べ、別に意地張ってるワケじゃ……」
ダ「じゃ、早く行きましょ」
9「……はいはい、愛する妻の言う事には逆らいません」
ダ「もう!」
9「でも言っとくけど、オレはビビが心配だから来たんであって。それにあいつら、聖地から来たって言ってたから、ナンか知ってるかと思って……」
ダ「ええ、そういう事にしましょう」
9「……ダガー」

《黒魔道士の村/チョコボ小屋》
5「おおお、チョコボの卵だ!」
111号「こ、これは食べ物じゃないからね!」
5「当たり前だ! チョコボを食べるなんてとんでもねー!」
33号「そうだよねそうだよね!」
5「そうだそうだ!」
8「……(精神年齢が一緒くらいか)」
5「今頃ココも卵を暖めてる最中だろうな」
8「そうだな。…………戻りたいか?」
5「ん? まだ来たばっかじゃん! 目的も達してないんだしさ!」
8「……ああ」
5「言ったろ、おれだってスコールが一緒ならどこでもいいって!」
8「……そうだったな」
ビ「ボク、もしかして……じゃま、かな?」
5「ごめんごめん、そんなコト無いぞ!」
ビ「う、うん」
5「雛チョコボが産まれたら、仲良くしてやってくれよ」
ビ「うん!」
8「……さて、遅くならないうちに、ビビをジタンのところへ送っていくか」
5「うん、そうだな。じゃあ、またな!」
33号「うん、また来てね!」
ビ「……あ、ジタン!」

《黒魔道士の村/チョコボ小屋の外》
9「……」
5「あ、もしかしてビビが心配で迎えに来たのか?」
9「……あ、ああ」
5「おれたちは人攫いじゃないから大丈夫だぞ。ちゃんと送って行こうと思ってたし」
9「……そ、そうだよな」
ダ「ジタン、違うでしょ」
5「?」
9「そ、その……」
5「?」
9「……悪かったな」
5「え?」
9「あんたたち本気みたいなのに、気持ち悪いとか色々言っちゃってさ」
5「……ジタン」
9「……あの神主さん、あんたたちの結婚式やってくれるって」
5「え?」
8「おまえが頼んでくれたのか?」
9「……あ、いや。別に頼んだとかそんなんじゃ……」
5「ありがとな、ジタン!」
9「うわっ! 急に抱きついてくんな! オレは女の子の方が……」
ビ「ジタン、“どういたしまして”だよ」
9「……は?」
ビ「お礼を言われたら、にっこり笑って“どういたしまして”って言うんだって」
ダ「そうよね。ジタンたら間違えてるわ」
9「ちぇ、ナンだよ~」
8「……それで、おまえは式が出来たのか?」
9「え、オレたちか? ああ、まあな」
8「そうか、おめでとう」
5「おめでとう! 良かったな! お姫さまもおめでとう!!」
ダ「え、ええ。……ありがとう」
9「ありがとうって、……ダガー、やっぱりオレのコトを……」
ダ「条件反射で応えただけよ」
9「はぁ~、やっぱりね」
5「そのうちお姫さまも、ジタンを大好きになるさ!」
9「お、良いコト言うじゃん!」
ビ「ねぇ、……どうしておねえちゃんがお姫さまって知ってるの?」
ダ「……そういえば」
9「あんたたちは一体ナンなんだ? オレを知ってるような口ぶりだし、だからと言って、クジャやブラネの手先にしちゃ間抜け過ぎるし……」
8「……間抜け、だと」
9「あんたじゃない。そっち」
5「おれが間抜けかよ?!」
8「アホだが、間抜けじゃない。……多分」
5「多分ってナンだよ、多分って!」
9「その前に、アホって断言されてたぞ」
5「婚約破棄するぞ!!」
8「……っ! ちょっと待て!」
ダ「話が逸れてない?」
9「そうだよ、話を逸らすなよ」
8「ジタン、おまえのせいだ」
9「オレのせいかよっ?!」
8「婚約破棄されたら、末代まで祟るからな。覚えていろよ」
9「おいおいおい、あんたそのマジの顔怖いから!」
5「ジタンに当たるなよ! 最初に間抜けって言ったのは誰だよ?!」
ビ「……最初に間抜けって言ったのは、ジタン……」
9「……!」
5「……」
9「あ、や! せっかくオレが頼み込んで結婚式できるようになったんだからさー、婚約破棄とか言うなよ、な?」
8「やっぱり、おまえが頼んだのか」
9「……ち、ちが」
5「……」
9「ナン、だよ?」
5「……ありがとな、ジタン」
9「…………どう、いたしまして」
8「……(とりあえず、婚約破棄は免れたか)」

《黒魔道士の村/宿屋》
9「でー?」
8「言って、信じてもらえるものかどうか」
9「言ってみなきゃ分かんねーだろ」
5「おれたちは、ジタンを知ってる」
9「オレは知らねーぞ」
ダ「ジタン、黙って聞いてみましょう」
5「おれたちは元々別の世界で生きていたんだけど、ある戦いの為に、それぞれの世界から異世界に呼ばれて、そこでスコールやジタンに会ったんだ」
9「異世界、……ねぇ」
8「その世界で起こった事は全て、自分の世界へ戻った時に忘れてしまう」
9「オレは忘れていて、あんたたちは覚えているのか?」
5「うーーん、おれの場合は覚えていたんじゃなくて、思い出したんだけど……」
8「ああ、俺もだ」
9「すると、オレもナンかのきっかけで、思い出すかも知れないのか?」
8「バッツに会っても思い出さないのであれば、おまえが思い出す確率は低いだろう」
9「ナンでだ?」
5「一番長く一緒に旅してたから、かなぁ」
8「傍から見て、バカみたいに仲が良かったからだ」
9「……」
5「アホの次は、バカかよ?」
8「仲が良かった事の例えで、おまえたちをバカと言ったワケじゃない」
5「そっか、それならいい」
9「……悪ぃ、オレ思い出せない……」
8「それが自然なんだ。謝ることは無い」
5「その旅の間に、ジタンからお姫さまの話も聞いたんだ」
ダ「……何て?」
5「すごく可愛くて、すごく大事で、すごく好きだって」
ダ「…………」
9「お、それはオレが言いそうな事じゃん! うんうん、オレは信じるぞ!」
8「……(調子の良いところは変わっていないんだな)」
5「気が強いところもあるけど」
ダ「……ジタン?」
9「アレ? オレそんな事言わねーハズだけどなー」
5「でも、すごい優しい……ジタンの『帰るところ』だって」
9「……」
ダ「……」
5「って、こんなペラペラ喋っちゃって良かったのかな?」
9「言っちまった後で、おせーよ!!」
5「ゴメン」
8「そう言えば、最後の時も同じような事を言っていたな」
9「最後?」
8「全てが終わって、皆が自分の世界へ帰る時に、『消えるんじゃなく、約束の場所へ帰るんだ』、と」
9「……」
5「うん、言ってた言ってた」
9「あ~、イライラする!!」
5「ジタン?」
9「話聞いてっと、あんたたちの言う事は本当だって思えるんだ。だけど、……だから、オレだけ思い出せないのがイライラするんだ」
5「おれ、思うんだけど……」
9「んー?」
5「ジタンの旅が終わってないから、どんなに頑張っても思い出せないんじゃないかな」
8「……ああ、俺が完全に思い出したのも、アルティミシアを倒した後だった」
9「そんな法則あるのかよ~?! オレまだ先の見通しも立ってねーんだぜー」
8「確定じゃなく、あくまで仮説だ」

9「これから、どうするんだ?」
8「まずは結婚式をあげる。せっかくおまえがお膳立てしてくれたんだからな」←婚約破棄される前に、既成事実を作ろうという魂胆。
5「その後は新婚旅行だ! ジタンの世界を一周するのも面白いかもな♪」←婚約破棄は完全に忘れている。
8「クラウドの世界じゃなかったのか?」
5「だって、ちゃんと行けるかどうか分からないし、この世界を観て回らないと勿体無いじゃん」
8「まあ、俺はどこでもいいが」
5「ジタン、どっかお奨めの場所はあるか?」
9「おまえらさ……」
5「ん?」
9「オレの戦いを手伝おうとかそういう気は欠片も無いワケ?」
5「無い」
8「欠片も無いな」
9「ち、その異世界で仲間だったとは思えねーほど冷てー即答だな」
5「仲間だからさ」
8「おまえの世界もおまえの仲間もおまえの戦いも、全ておまえのものだからな」
9「……」
5「でも、しばらくはこの世界を旅してるから」
8「本当に困ったら、声をかけて来い」
9「おまえらの力なんて借りねーよ」
5「貸さないもんねー」
9「おう! のんびり観光しながら、オレの活躍を見てろよ!」
8「……子供か、おまえたちは」


**********


ジタンとの再会編はここまで。
あとは、行く先々で稀に顔を逢わせるくらい、かな。
ダガー即位の噂を聞きつけてアレクサンドリアとか、その流れでアレクサンドリア襲撃の時とか、パンデモニウムとか記憶の場所突入とか、ラストバトル後とか、ビビの……とか。

あ、そうそう。
大人の都合で、上記の話にクイナはいません(笑)。
同じ理由で、エーコもいません。
だってー。どっちかが居たら、会話が更にカオスになっちゃうもん。



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