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スコバツ in FF9・其の七 [┣小ネタ(in FF)]

前回の「スコバツ in FF9・其の六」最後で、アレクサンドリアとトレノに別れた二人。
バッツはアレクサンドリアに残り、カードジャンキー・スコールはジタンと一緒にトレノの「カードゲーム大会」出場へ。
スコール元手のカードは、バッツがリンドブルムで薬師として働いた分の報酬。
妻の働き分で賭け事をする夫、みたいですね(笑)。

さて、前回出てきた時に紹介し忘れたので、タンタラス団(ジタン所属の演劇兼盗賊団)メンバーの名前を改めて紹介。
ボス兼ジタンの養父がバクー、80%アニキ成分で出来ているブランク、ブランクを兄キと慕っているマーカス、とんかち大事で直接攻撃に弱いシナ、紅一点で関西弁のルビィ。
他にも、ゲネロ・ゼネロ・ベネロなどの「~でよ」兄弟が居るけど、あんまり本編にもここにも関わってこないから省略。


《トレノ/カードゲーム大会場》
9「……」
8「悪いな、ジタン」
9「かー、信じらんねー! 傷心なオレに同情とか無いのかよ?! 恋のキューピットに感謝とかさ!!」
8「同情で勝たせてもらって、嬉しいのか?」
9「そうじゃないけどさー、ナンかズルくね?」
8「何がズルいんだ?」
9「好きなヤツと結婚して幸せ満々のくせに、カードとかも勝っちゃうしよ。オレの運を全部持ってってないか?」
8「おまえの運を横取りしたつもりはないが、確かに俺は幸運だな」
9「けっ! 自分で言うか、普通!」
8「俺には『幸運のお守り』があるからな」
9「ん? ナンだ、チョコボの羽か?」
8「運の値が255上がるアイテムだ」
9「え? マジで??」
8「……嘘だ」
9「はい?」
8「……だが、俺にはそんな数字で表せないほど大事なものだ」
9「へぇぇ~。……って、あれ? 光るのか、この羽?」
8「……! バッツ……!!!」


《アレクサンドリア/ルビィの小劇場》
ル「なんや~、見かけによらず意外に芸達者やね!」
5「意外かぁ?」
ブ「踊りや歌はノリでもやれそうだけど、ピアノまで弾くとやっぱり意外だよな」
マ「意外ッス!」
5「ちぇ、おれはこう見えても教養バッチリなんだぜ!」
ブ「何だ、見た目と違うって、自分でも分かってんじゃないか(笑)」
シ「でも、ピアノ上手いずら、凄いずら!」
5「だろ、だろ?」
ブ「本当、面白いヤツだな。……っと悪ぃ、俺達ちょっと出かけてくるわ」
ル「ちょいとブランク、あんた、夜な夜などこへ遊びに行ってるんや?」
5「新生アレクサンドリアの自警団、だよな」
ブ「……っ! あんた、知ってたのか?」
5「うん、考える事は一緒だからさ」
ブ「……ふ、本当に見た目と違うヤツ」
5「新しい発見があって、楽しいだろ?」

ドォーン、ダーン!! ドドーンッ!!!

ブ「……何だ?! 爆発音か?!!!」
5「……っ!!!」
ブ「待て、バッツ! チッ! 行くぜ、マーカス!!!」



《トレノ/カードゲーム大会場前》
エ「たいへん、たいへんたいへんたいへんーーっ!!!」
9「エーコ、どうしたんだ?」
エ「アレクサンドリアが……アレクサンドリアが……!!!」
8「……っ!!」
9「ダガー……」
シド「ヒルダガルデ2号で行くブリ!!」
9「試作機って言ってただろ、大丈夫なのか?」
8「それが一番早く行ける方法なら躊躇わない。乗せてくれ、大公!」
シド「早く乗るブリ!!」


《アレクサンドリア/城下町》
5「早く逃げろ! アレクサンドリアの外に出ろ!! 出来るだけ遠くに行け!!!」
ブ「バッツ!」
5「ちょうど良いトコに! 街の人たちを外へ誘導してくれ!」
ブ「あんたは?!!!」
5「おれは戦う! いいから行け!!」
ブ「無茶言うな、あんた一人で戦う気か?!」
5「おれを信じろ! こう見えても意外と強いぜ!!」
ブ「……」
マ「……兄キ」
ブ「……分かった」
マ「バッツさん、無事でいて下さいッス!」
5「ああ、後でな!」
ブ「……クッ! 行くぜ!」
5「……街を攻撃しているのはバハムートか。ヤツを操っている召喚士は一体どこだ?」

《アレクサンドリア/中央広場》
【vs霧の魔獣】
5『ライブラ』
5「……こいつ、アンデッドなのか?」
魔獣『霧』被ダメージ525
5「……うっ! あの樹の霧か!!」
5『フェニックスの尾』
WIN
5「……ふぅ、アビリティ付け直さなきゃヤバイかな」

スタイナー「貴様、何をしている! 早く逃げろ!」
5「あんたはこの国の騎士か? おれはいいから魔獣と戦え!」
ス「貴様も逃げるのだ!」
5「おれは戦える! 騎士なら、あんたの国と国民を守れ!」
ス「……しかし!」
ベアトリクス「スタイナー、先の戦いを見る限り、この青年はきっと大丈夫です。わたくし達は、わたくし達の守るべき者の為に参りましょう!」
ス「……武運を祈っているぞ!」
5「あんたたちもな!」


《ヒルダガルデ2号/アレクサンドリア上空》
8「……(もっと早く行けないのか!)」
フライヤ「やけに揺れる船だのう……」
9「この船、すんごくやばいんじゃねえのか?」
シド「アレクサンドリアにたどり着くのが、きっと精一杯だと思うブリ!」
9「大丈夫なのかよ?」
8「……(アレクサンドリアまで行ければ、それでいい!)」
ビ「……ジタン……、ボク……なんだか……ちょっと……気分が……悪く……」
8「大丈夫か?」
ビ「……高いトコロも、苦手、だし……、揺れる、から……」
8「……(こいつも高所恐怖症なのか)」
サラマンダー「船室で休んで来い……少しは気が休まるだろう」
ビ「……う、うん。……あれ、エーコ? いま、何か光らなかった?」
エ「ペンダント……ダガーが!!」
9「どうした、エーコ? ダガーがどうしたって?」
エ「……呼ばれてる」
9「おい、ちょっと待てよ、落ちるぞ!」
エ「……召喚士が呼ばれてる!」
9「エーコ!!」
8「……(ここまで来たら、飛び降りた方が早いか!)」
9「おい、スコール! おまえまで飛び降りるつもりか?! 死ぬぞ?!!」
8「死ぬ気など無い。俺には『幸運のお守り』がある」
9「……スコール」
8「ジタン、おまえはおまえの大事なものを守れ。……俺は」
9「スコールーーーっ!!!!」


《アレクサンドリア/城下町》
5「くそっ! こんなに魔獣が多いと、召喚士を探せないじゃないか!!」
【vs霧の魔獣】
5「邪魔だよっ!!! 『レクイエム』!」
WIN
5「……? ナンだ? ……光?」

8「バッツ!!」
5「……スコール?」
8「本当にバッツだな? 無事か?! どこか怪我はしていないか?!!!」
5「おれなら大じょ……っ!」
8「……おまえに、……何かあったら……、俺は……」(ぎゅううう)
5「おれは大丈夫だって! つか、痛いから力抜け! 肋骨折れる!!」
8「……嫌だ」
5「え?」
8「……抱きしめていないと、……失いそうで…………怖い……」
5「…………スコール」
8「……」
5「……心配かけて、悪かった……ごめんな」
8「……無事で……良かった」

【vs霧の魔獣(バックアタック)】
5「またかよ?!」
8「……無粋なヤツめ!」
魔獣『霧』
8「あの時の霧を吐くのか?! バッツ大丈夫か?」
5「ああ。攻撃受けるとちょっと気分は悪くなるけど、こいつアンデッドだから……」
8「許さん! 『エンドオブハート(FF8仕様)』!」
5「……『レクイエム』か『レイズ』で一撃……、って、強いな、おい」
8「ふん! 当然だ」
WIN

5「っ! スコール、城の天辺が!!!」
8「……城が、……輝いている?」
5「城に羽が生えたのか?!」
8「いや違う。あれは、アレクサンダーだ。……あの姫が、バハムートに対抗する為に召喚したのか?」
5「守るのは城だけで、街は無視かよ?!!」
8「逃げるぞ! 召喚獣同士の戦いに巻き込まれたら、俺たちでも危ない」
5「でも、あの城にお姫さま居るんだろ?」
8「あの姫はジタンが守るだろう」
5「……でも!」
8「ジタンを信じろ! 惚れた女一人助けられないような腑抜けじゃない!」
5「……」
8「信じてやれ」
5「分かった」
8「残っている街の人たちを救助しながら、城門へ向かうぞ」
5「……うん、行こう」

《アレクサンドリア/城門前広場》
5「あ、あそこに立ってるヤツは?!」
8「……クジャ!」
ク「何だい、キミたちは?」
8「バハムートを操ってアレクサンドリアを攻撃したのは貴様か?」
ク「……ふん、誰に向かって口をきいているんだい? 全く、美しくないね」
8「ジタンの戦いには、関与しないつもりでいたが……」
ク「ジタンの知り合いかい? それなら仕方ない、僕がここで相手してあげるよ」
5「おまえなんかに、負けるかよ!!」
ク「さえずっているといいよ」
8「行くぞ、バッツ!」
5『魔法剣二刀流乱れ打ち』!
ク「……く! 遊び相手には悪くないね。ちょうどいい、アレクサンダーの最初の餌食にしてあげるよ。来い、インビンシブルよ!」
5「……忍者か?」
8「モンスターだろ?」
ク「美しくない上に、オツムの出来もよろしくないね。さあ、インビンシブル。アレクサンダーを意のままに狂わすが良い!」
5「っ! 城の上空に目玉が!」
8「させるかっ!!」
ク「な、なぜ僕の言う事をきかないんだ?! インビンシブル!! ……まさか……」
8『エンドオブハート(FF8仕様)』!
ク「……く、くそーっ! 覚えてろっ!」
5「逃がすか!」
8「待て! 深追いするな!」
5「ふん! 悪役って、どうしていつも捨て台詞が一緒なんだろうな?」
8「……(おまえも同じセリフを吐いただろうが)」
5「ナンか言ったか?」
8「いや、何も。……それよりアレクサンダーが暴走しそうだ、早く外へ出よう」
5「……うん」
8「バッツ?」

5「……ジタン、信じてるからな!」


《続く》


**********

【FF9本編解説】
(1)まず、クジャが召喚獣バハムートを操って、アレクサンドリア全体に攻撃を仕掛ける。
(2)バハムートの対抗として、アレクサンドリア城でダガーとエーコの召喚士コンビが、眩い光を放ちつつアレクサンダーを召喚。
(3)召喚獣同士の戦い『バハムートvsアレクサンダー』は、アレクサンダーの勝利。
(4)しかし実は、そのアレクサンダーを自分のものにしたいが為に、クジャはバハムートにアレクアンドリアを襲わせた。
(5)ところが、クジャがアレクサンダーを従わせようとインビンシブル(※)を呼ぶも、インビンシブルはガーランドが操っていて、クジャの思う通りには動かなかった。
※FF9インビンシブルとは、目玉のような機能で魂を吸い取ったり召喚獣の制御をする、巨大な飛空艇の名前。決して忍者(FF5インビジブル)やモンスター(FF8インビンシブル)ではない。
(6)ガーランドが操るインビンシブルにより、その後アレクサンドリアは大爆発。壊滅的な大打撃を受け、多数の死者を出している。

スコバツ二人の期待通り、ジタンはちゃんとダガーを助け出しています。
そして、FF9本編では、この後ジタン一行(ダガーとスタイナー込み)+タンタラス団はリンドブルムへ。

あ、バッツがスコールと再会する前に見た光は、アレクサンダー召喚ではなく、ボコの羽がスコールにバッツの居場所を教えたものです。
バッツ探知機はクリスタルが無くても健在です!



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