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輝きの世界を!・其の弐 [┣小ネタ(輝きの世界を!)]

前回のバッツのセリフ「好きな子としか踊らないってやつ?」とか「好きにな~る、好きにな~る……ダメ?」はFF8本編SeeD就任パーティでのリノアのセリフ。
「一番格好良い」というミーハーな理由で強引に誘ってきたくせに、踊ってる最中にサイファーを見つけたらスコールを置き去りにしやがったという屈辱的なイベント。
FF8に於いては、これを伏線としてラストに回収されているそうですが、回収まで進まず途中放棄したわたしにとって、リノアの印象が悪かった要因の一つでもある。


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9「さすがに、バッツとは違って、体育座りはしていないのか」
8「……何か用か?」
9「んー、おせっかいしに来たってトコか」
8「ジタン、悪いが冗談に付き合う気分じゃない」
9「そりゃ、気分も悪いよな」
8「分かっているなら、一人にしてくれ」
9「今回は、放っておけねぇよ」
8「……(おせっかいめ)」
9「もうさすがに自覚あるんだろ?」
8「……(自覚?)」
9「マジかよ?! あんなに分かりやすいのに」
8「はっきり言え」
9「バッツだよ、バッツ・クラウザー」
8「……っ」
9「名前を言っただけでそんなに動揺するくせに、未だに自覚が無いとか言い張るかなー」
8「ジタン、……バッツがどうしたのか知らないが、俺が何を認める必要があるのか分からない」
9「ああ、もう面倒くさいな! いいか、ヒントをやるからよく聞けよ!」
8「……」
9「もし同じことをオレやティーダがやったって、きっと「ふざけるな」って怒るだけで終わっただろ」
8「……別に。バッツに対しても……同じだ」
9「じゃあバッツに怒ってるのか? 違うだろ? 今どんな表情してるのか、自分で分かってるのか?」
8「…………(見るな)」
9「オレに顔を背けたって、自分には背けないんだぜ?」
8「…………(うるさい)」
9「そんなに頑なに認めたくない理由は何だ? 拒否されるのが恐いのか? 嫌われるのが恐いのか?」
8「…………(うるさい、黙れ!)」
9「! スコール後ろ!!!!」
8「……っ!!! くっ!!!」
9「ったく! ナンでこんな時にイミテーションが湧き出るかなー!!!」
8「邪魔だ!!!」
9「スコール! 右に新手だ!!!」
8「次から次へとしつこい奴らだ! 沈め!!」
9「うわっと!!!」
8「ジタンっ!!!!」
9「コレくらい屁でもねーよ! 燃え上がれ!!!」
8「油断するなよ」
9「本気出しちゃうぜ!」
8「最初から本気を出せ!!!」
9「オレはバッツとは違うからな! やる時だけ全力なのさ!!!」
8「……っ!」
9「スコールっ! 戦闘中くらいバッツの名前で動揺するな!!!」
8「うるさいっ!!!」
9「これで最後! 飛んでけーーーっっ!!!!」
8「弾けろ!!!」

9「ふぅ、……片付いた、か?」
8「……ああ、だが油断は禁物だ」
9「クリスタルも手に入れたし、秩序の聖域にも近付いてる筈なのに、だんだん出てくる敵の数や質がやっかいになってきてないか? ……オレの気のせいじゃないよな?」
8「そうだな。最後のあがき、……だと、いいんだが」
9「……あ」
8「どうした?」
9「やば! 体育座りのバッツを一人で置いて来ちゃった」
8「何だとっ!!! クラウドやティーダは一緒じゃないのか?!!」
9「あー、まだ帰ってきて……なかったなー」
8「ジタン!!!」
9「だって仕方ないだろ。スコールが心配だったし、かと言ってバッツと一緒じゃこんな話できないし」
8「俺の身など案じなくても……、……」
9「……スコール?」
8「いや、心配かけてすまなかった。……バッツが心配だ、戻ろう」
9「なぁ、スコールが自分にケリをつけないままで、バッツに会えるのか?」
8「今はそんな事どうでもいい。バッツに何かあったらどうするんだ?!」
9「“そんな事”なのか?!」
8「……バッツの無事に比べれば、その程度の事だ」
9「そりゃ、さっきの慌てようを見りゃ、その言葉も嘘じゃないだろうけどさ」
8「……時間が惜しい。急いで戻ろう」
9「スコール!」
8「ジタン……、俺は逃げているのかも知れない。だが、一人で居るバッツが心配なのも事実だ」
9「……分かった。でも言っとくけど、あんなイミテーションごときに簡単にやられるほどバッツは弱くないぜ?」
8「敵がやっかいになってきたと言ったのはおまえだろう!」
9「そりゃそうだけど……」
8「何かあってからでは遅いんだ!」
9「……バッツをそんなに心配するのは、仲間だからか?」
8「そうだ」
9「それだけ?」
8「……(……俺は……)」
9「素直じゃないなー」
8「……(どんな形にせよ、……失いたくない……)」
9「……」
8「…………」
9「ホント、不器用なヤツ」


**********


一方その頃。
踊り子装備のまま、体育座りで落ち込んでいるバッツの元へ、近辺散策から戻ってきたあの男がやってきた。

7「……珍しいな。一人で体育座りか?」
5「…………」
7「スコールとジタンはどうした?」
5「……スコールはどっか行った。ジタンはスコールを追いかけて行った」
7「喧嘩でもしたのか?」
5「……ケンカ、じゃない」
7「……?」
5「おれが……スコールを傷つけたって、ジタンに言われた」
7「ついに振ったのか?」
5「……え?」
7「……(何だ、違うのか)」
5「……おれ、……スコールの笑った顔が見たかったんだ。……だから」
7「……」
5「やり方が悪かったなら、怒ってくれれば良いのに……」
7「……」
5「傷つけるなんて、……最低だ……」
7「それで自己嫌悪中なのか?」
5「…………」
7「スコールの笑った顔か、……俺は結構見てるけどな」
5「えっ、そうなのか?!」
7「時々な。眩しいものでも見るように誰かを見て、穏やかな顔で笑っているぞ」
5「眩しいもの……、委員長?」
7「こら、マジボケか? 今居ないだろ?」
5「……じゃあ、太陽でティーダとか?」
7「本気で言っているんだとしたら、おまえを尊敬する(溜息)」
5「……本気で言ったんだけど……」
7「……(同情するぞ、スコール)」
5「……分からないんだ」
7「バッツ?」
5「……傷つけたくないのに……」
7「……」
5「……笑った顔が見たいだけなのに……」
7「たまにはおまえからもスコールを見てやれ。……そうすれば、あいつの笑顔は見られるぞ」
5「……おれ、スコール見てないのかな?」
7「見ていれば、もの凄く分かりやすいヤツだ」
5「……そ、か……」
7「無理して変な格好するより、普段のままのおまえなら、……笑ってもらえるんじゃないか」
5「……うぇ」
7「うぇ?」
5「ボコーっっ!!!」
7「こら、抱きつくな! っていうか、おまえはまた俺を何だと思ってるんだ?!!!」
5「ボコー、……おれ、どうしよう……」
7「……」
5「……スコールに謝ることも、……できない……」
7「……」
5「もう、……笑っ……、……ない……」
7「そんなに、スコールに笑って欲しかったのか?」
5「…………うん」
7「よしよし、今だけだぞ」
5「ボコー……」
7「……仕方のないヤツだ」


8「っ!!!」
9「……えええっ? バッツと、……クラウドぉ?!!!!」
8「…………心配する事は無かったようだな」
9「げえぇ、ナニしっかり抱き合ってんだよ?!!!」
8「……そういう間柄なのだろう……」
9「え? ってえええー、有り得ないだろ!!!」
8「……おまえも知らなかったのか? まあ、そうだろうな」
9「ス、スコール?」
8「知っていて散々俺を煽ったなら、おまえを軽蔑する」
9「オレは知らない! ……いやだって、アレは嘘だろ?!!」
8「……とんだ茶番だ」
9「スコール!!!」


続く


**********


え、そんな簡単にスコールに幸せをあげるワケないじゃん。このわたしが。
これでも、幸せフィニッシュまでに13話を費やした某カップルに比べれば、まだまだ可愛いものです(にっこり)。
FF8のスコールを組み入れていったら、どんどん幸せから離れて行ってる気がするけど、まあいっか。
クラウドの立ち位置は、良いチョコボお兄さんなのか黒チョコボなのか。
ちなみにこの話の時間軸は、589と710合流後です。
ティーダは何処に居るとか突っ込まない事。
70回もワッカのSpecialカードと戦ったのに、『ワールドチャンピオン』落とさない子には、出番はありません。←私怨。
どうでもいいが、8/2に着地できるのか、コレ?
クラウドの誕生日にカップル誕生は……ちょっと嫌だぞ。



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