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少年よ、大志を抱け! [┣小ネタ]

前回の日記で、ティナの誕生日を祝う事になった3+589。
オニオンの秘めた熱意に、大人の余裕を見せたのか。
はたまた、面白い事なら何でも首を突っ込むのか。
今回ばかりは、前者だと思ってあげよう。

口は悪いし行動は軽く見えるが、基本的に漢前な盗賊。
表現こそ子供っぽいが、時々無意識に大人な側面が見える、人生経験豊富な旅人。
『恋愛は人間を豊かにする』を体現中な成長期真っ只中の獅子。
……とかって事にしておいてあげようかな。特にバッツ(笑)。



8「……なぜ、俺達に言ってきたのだろうな?」
5「そりゃ、相手が女の子だから、ジタンに期待かけてるんじゃないか?」
9「ほほう、ネギも可愛いトコあんじゃん! じゃあ、いっちょ頑張ってみるか!」
8「……おまえが頑張りすぎて、オニオンの立場を潰すなよ」
9「わーかってるって!」

3「……」
9「よっ! ナンかやりたい事は考えてきたか?」
3「誕生日だから、やっぱり、ケーキが良いと思うんだ」
8「……(普通過ぎるだろ……)」
9「あー、だったらさ、ケーキバイキングとか良いんじゃないか? 女の子はスイーツ好きだぜ!」
5「バイキング? ガーランドの武器か?」
3「何にも知らないんだね、バッツって! バイキングって言うのは、色んな種類の料理を用意して、好きに取ってもらう食事の形式だよ」
8「……(そんな事は知らなくたって、困らないだろ)」
5「へえ~、そうなのか」
8「……その色んな種類のケーキは誰が作るんだ?」
9「順当にバッツとティーダじゃないか?」
5「ん~、作るのはいいけどさ、それじゃオニオン主催の意味が無いんじゃないか?」
3「お……教えてよ! バッツに出来るんだったら、僕にだって出来るさ!」
8「……」
5「作った経験あるか?」
3「無いよ、でもバッツに出来るなら!」
5「そりゃ作れるだろうけど、ケーキはナマモノだから、作り置きができないんだ」
9「初心者じゃ、いっぺんに何種類も手際良く作るのは、さすがに無理だろうな~」
3「……でも」
5「それなら、メインのケーキをオニオンが作ってやるのはどうだ?」
3「メインだけじゃ、作ったなんてティナに言えないよ!」
9「初めてなんだから、それでも充分じゃないか?」
3「でも!」
8「……(そもそも、おまえの計画ではケーキ一つだけだったんだろ?)」
5「じゃ、他のケーキもオニオンが作ったってコトにすりゃいいじゃん、な?」
3「……え、あ……それなら……」
8「それはダメだ」
9「スコール、堅いコト言うなよ~」
5「委員長みたいだぞ」
8「ティナに見栄を張ったところで、後になって悔やむのはこいつだ」
3「……っ!」
9「ううーーーん、確かにそれもそうだな」
5「じゃあ、ケーキの他にも、何かティナを喜ばす事を追加したらどうだ?」
3「……例えば?」
9「ティナだよな、ティナ……う~~ん」
8「……モーグリの着ぐるみを着るとか」
9「ス、スコール?」
5「お、いいじゃんソレ! みんなで着たら、すんげえ楽しいぜ!」
8「……いや、みんなじゃな……」
5「でもって、全員で輪になってティナの廻りでモーグリダンス!」
3「……っ(唖然)」
9「みんなでって、他のやつらまでやってくれるかな~?」
5「その説得はオニオンの頑張りどころだろ? ま、最悪5人でも楽しいって!」
9「5人? ここには4人しか居ないぜ?」
8「……(待て! 俺もカウントされているのか?!)」
9「言い出しっぺのくせに、ナニ逃れようとしてんだよ?」
8「……いや、俺はオニオンが着ればと思って言っただけだ」
5「人数多い方が楽しいって! 逃げるなよスコール!」
8「……(冗談だろ?)」
9「で、残りの一人って誰だよ?」
5「ティーダさ! あいつならきっと無条件で乗ってくれるって!」
8「……(だろうな)」
9「でもさー、みんなで着ても、ふかふかしてもらえるのはきっとオニオンだよな~」
5「ちっさいからか?」
3「っ! ジタンだって、そう変わらないじゃないか!」
9「なんだって! チビのくせに!」
8「……(……どんぐりの背比べか)」
5「大丈夫っ! 博士が参加すれば、ふかふか枠は博士のものだ!」
9「……バッツ、それ慰めになってない」
3「そうだよ! 僕だってすぐに大きくなって、バッツなんて抜かすんだから!」
5「うん、大きく育って、おれやスコールや委員長を抜かせよ」
3「……え?」
9「最終目標は、セフィロスを抜かす事か?」
5「いやいや、巨大化したカオスだろ(笑)?」
9「ありえねーーーっっ(笑)!!!」
3「……」
8「……二人とも、真剣に考えてるのか?」
9「あ、悪ぃ悪ぃ」
5「でもさ、冗談抜きで良いと思うぜ、みんなでモーグリの着ぐるみ」←着用経験者。
9「うんうん、ティナが喜べば良いんだからな」
8「だが、みんなで着てしまったら、オニオンが目立たないんじゃないか?」
5「スコール、着ぐるみから逃れようとしてるだろ?」
8「……(バレたか)」
9「ううーん、でも確かに、みんなが着ぐるみじゃオニオンが目立たないか」
3「……」
9「……」
8「……(だから、着ぐるみはオニオンだけに……)」
5「一緒にやろうな、スコール!」
8「……(……どうしてもやる気か)」
9「それじゃさバッツ、オニオンを目立たせる何か良いアイディア無いのか?」
5「おれ? そうだな~、無いワケじゃないけど……」
3「どんなの?!」
9「お、バッツに期待が寄せられているぞ!」
3「べ、別に期待してるワケじゃないけど!」
8「……(その割には、もの凄く期待している表情だったが……)」
9「だよな! 期待オーラがぷんぷんしてたぜ!」
3「バッツなんかに期待するワケないじゃない! だってバッツだよ! 大したモノが出てくるなんて思ってないよ!」
8「……(……バッツなんか、だと?)」
9「……おまえ、それ言い過ぎ」
3「……あ」
8「……」
5「おれ、まだナニも言ってないんだけどな~」
3「……」
5「聞きたいだろ~?」
3「……え? ……う、うん」
9「ここまで言われて、こいつの為に考えてやる必要なんか無ぇよ!」
3「……」
5「え? ジタン、ナンか怒ってるのか?」
9「バッツーーーっ!!!」
5「ナ、ナンだよ?」
9「バカにされてるのはおまえなんだぞ! 少しは怒れよ!」
5「ナンでだ?」
9「な、ナンでって聞かれても……」
5「ティナの誕生日祝いを考えてる時に、怒ったって楽しくないだろ?」
3「……あ」
9「はあ~、もう、バッツらしいって言うかナンていうか」
8「……」
9「本気で怒ってるオレたちの方がバカみたいじゃんなー、スコール?」
8「バッツがそう言うなら今回は黙るが、次にバッツを馬鹿にしたら俺が許さないからな。覚えておけ」
3「……え?」
9「うお! スコールこえ~! オレも気をつけよっと!!」
8「おまえは構わない」
5「おいお~い、ジタンがおれをいじめても良いってことか?」
8「ジタンが本気でおまえをバカにすることは、絶対に無いからだ」
3「……」
9「……」
5「ん、まぁ確かにそりゃそうかもな」
9「……あ~~、照れるからそれ以上言うな!」
5「恥ずかしがっちゃって~!」
9「あーもう! ほら、ティナの祝いだろ!!!」
8「そうだな」
9「そいでバッツ、無いコトも無いっつーアイディアはナンだ?」
5「ふっふっふ、聞いて驚け!」
9「お、自信満々だな! 早く聞かせろよ!」
5「泣いてる女の子でも笑顔になる、とっておきの技だぞ!」
8「……(泣いている女の子?)」
9「なあ、バッツ」
5「ん?」
9「対象の女の子は、いくつくらいなのかな~?」
5「え~と、5歳くらいだったかな」
3「ちょっと、ふざけてんの?!」
5「おれはいつでも本気だよ!」
3「……ねえ、本当に信じていいの?」
9「責任は持てないけどな」
5「おまえ、手先は器用か?」
3「バッツに出来るなら! ……あ」
8「……」
9「スコール、恐い恐い、無言で睨むな!」
3「……多分、僕にも……出来るかも知れない」
5「よし! ティナの誕生日までに、やる事も覚える事もいっぱいあるぞ!」
3「本当に……大丈夫だろうね?」
8「……」
9「スコール、無言で脅すなって!!!」



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