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たまねぎ、まだまだまだ頑張る! [┣小ネタ]

モーグリの着ぐるみも何とかなりそうだし、ケーキバイキングも取りあえずは形になりそうだ。
『たまねぎ頑張る編』最後を飾るのは、バッツ秘策中の秘策!
とはいえ、そこは所詮バッツなので、大掛かりでもなく難しい事でも何でもない、超が付く素朴系。
ん、でも、「やっぱりクルルにはかなわないな」のド突き系でもないですよ!



3「ん! あ、あれ?」
5「焦んなくていいから、ゆっくりやってみろ」
3「ああ、もう!」
5「癇癪起こすなって! こういうのは気長にやるんだ」
3「だってコレ、太くて堅くて折れちゃうんだ!」
5「ん? 堅いのに当たったら、爪の先で茎を潰せば柔らかくなるぞ」
3「あ……、そ、そうだよね。そんな事くらい、僕にも分かってたさ」
5「同じように最後を留めたら、茎で全体を補強して、ほら出来上がりっと!」
3「で、出来た!」
5「お、初めて作ったにしては上出来じゃないか」
3「……んーーー、でも何か、いびつな形だなあ」
5「何個か作れば、慣れてきて綺麗な形になるさ」

3「……ねえ、バッツ」
5「ん~?」
3「これで泣いてた女の子が笑ったって言ってたけど、それ本当?」
5「本当さ!」
3「どうやって?」
5「どうって……、特別な事はしてない」
3「じゃあ、何したのさ?」
5「隣に座って作ってたら、勝手に泣き止んで、興味津々の目をおれの手元に向けてきたんだ」
3「それで?」
5「出来上がったものを頭に乗せてあげたら、嬉しそうに笑ってくれたよ」
3「それだけ?」
5「うん、それだけ」
3「……本当にこれでティナが喜んでくれるのかな?」
5「ま、『女の子は花が好き』ってのはジタンのお墨付きだから、それだけでも喜んでくれるんじゃないかな」
3「喜んでくれれば、いいけど……」
5「ティナなら大丈夫さ!」
3「……うん」

5「お、二個目の方がさっきより形が整ってるじゃん」
3「何だ、意外に簡単なんじゃないか! こんなの子供だましだね! ……っあ!」
5「ん、どうした? キョロキョロして?」
3「スコール、傍にいないよね?」
5「ああ、別の場所で待ち合わせてるから、ここには来ないぞ」
3「ふぅ……」
5「何だ、スコールが恐いのか?」
3「だってあの時、スコールもジタンも本気で怒ってたから」
5「きっともう忘れてるから、安心しろ!」
3「バッツは単純だから、根に持つなんて思いも寄らないんだろうけどね」
5「あの二人だって、そんなに複雑じゃないさ!」
3「……そうかな?」
5「そうだよ!」
3「……」
5「な?」
3「…………バッツ」
5「ん?」
3「本気で言ったんじゃないからね」
5「何を?」
3「……バッツに期待してない、って」
5「ああ、期待されてる事ぐらい、おれはちゃ~んと知ってたぞ!」
3「え? それはちょっと図々しくない?」
5「えええええっ!!」
3「バッツって、本当に子供みたいだよね」

5「じゃ、おれは自分が作ったのを届けてくるから!」
3「え? どこ行くのさ?」
5「ちょっとカオス軍まで」
3「ええーーっ?!!!」
5「さっさと終わらせて戻ってくるから、ティナの前で綺麗に作れるように、練習しとけよ~」


**********


バッツが作り方を教えていたのは、『花冠』
あの世界のどこに花があるとか、突っ込んではいけない。
(↑本編的にはとても重要なのだが、そんな事は無視だ!)

当初は『のばら』を魔法で量産とか考えないでもなかったけど、作り方が面倒になるし、なにより話が長くなるからボツ。
それに、偶然だけど3+589は『正統のばら逸話』を知らないヤツばかりですしね。



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