スコバツ in FF9・番外編 [┣小ネタ(in FF)]
現在、わたくしの遅筆のせいで、楽しい小ネタすら出来ない状態なので、苦肉の策として『in FF9』のスコバツ夫妻にご登場いただく事としました。いったいどういう過程を経たらそんな円満夫婦になるのか、逆に教えて欲しいアホップル。
見た目は、八頭身スコールと前回描いた風の守護聖なバッツのコンビ。
せっかく『in FF9』からネタを引っ張ったので、ジタン・姫・ビビと一緒に『お花見』です！
でも、FF9の世界で、お花見できる所なんてあったっけ？
アレクサンドリア周辺が一番順当、かな。
いや、待てよ。『黒魔導士の村』に桜が咲くのも良いなあ。
たまには、小倅にピンク色の夢を見させてあげようですとも！
5「花見弁当よーし！ 飲み物よーし！ おやつよーし！ スコールよーし！」
8「……(最後のはナンだ？)」
5「そりゃあもちろん、万全の体調プラス花見に向かう心の準備が整っているかって意味さ！」
8「ああ、凄く楽しみにしている」
5「……ん？」
8「どうした？」
5「本当に楽しみにはしてるんだろうけど、そこまでダイレクトに言うの、……珍しくないか？」
8「ここで幸せを噛み締めておかないと、後で悔やみそうだからな」←鋭い。
5「よく分かんないけど、楽しんでるって事だよな？」
8「もちろんだ」(ピタッ)
5「はは、ナンだナンだ？ こんなに懐いてくるなんて、ホント珍しいな」
8「……」(ハグ)
5「ほら、用意できたから行くぞ！ ……って、こんなにピッタリくっついてたら動けねーって！」
8「……」(ぎゅうううう)
5「もう、仕方ないな～。じゃあ、おれが弁当を持つから……」
8「……」
5「スコールは、弁当を持ったおれを運ぶんだぞ？」
8「了解した」
5「マジかよっっ？！」
8「……本気だ」
【花見会場】
9「よ、遅かったな！ ……って、どうかしたのか？！」
ビ「バ、バッツお兄ちゃん、ケガでもしたの？」
5「え？ いや、おれは元気だぞ！」
ダ「そうなの？ 足にケガでもして歩けないのかと思ったわ」
9「……ピンピンしてるのに、抱きかかえられてご登場ってのは、どういう理由だ？」
5「さあ？ よく分かんないけど、今日のスコールはおれにベッタリなんで、放してくれないんだ」
ダ「いつも仲良しで、凄く楽しそうね」
9「はあ？ ナニそれ？ ラブラブ自慢？」
5「別に自慢ってワケじゃないぞ」
8「悔しかったら、おまえも頑張るんだな」
9「スコールに言われると、ナンだかムカつく！」
8「……ふ」
9「ダガー、オレたちもこいつらに負けないように仲良く楽しくやろうぜ！」
ダ「負けないようにって……勝ち負けを争うようなコトじゃないでしょ？」
9「そうだけど、あの勝ち誇った顔がムカつくんだ！！！」
8「……ふ」
9「くそーっっ！！！」
5「ほらほら、ケンカしてないで、仲良く花見弁当を食え！」
ビ「うわあ、綺麗で美味しそうだね！」
5「だろ？ 美味しそうじゃなくて、本当に美味しいぞ！ ビビ、ほら、あ～ん」
ビ「あ、あ～ん(パク) うわあ、すっごく美味しい！」
5「美味いだろ？」
ビ「うん、美味しい！！！」
8「……っ」
5「ん、ナンだ？ スコールも食べさせて欲しいのか？」
8「……あ、ああ」
5「ほら、あ～ん」
8「……(パク)」
5「な、美味いだろ？」
8「ああ、美味いな」
ダ「……」
9「ダガー、オレにもあ～ん！！」
ダ「え？？ ど、どうしてわたしが？！」
9「あんな幸せ家族を見せつけられたら、オレだって彼女に食わせてもらいたいって！」
ダ「……で、でも///」
5「お姫様、ジタンに食べさせてあげてよ」
ダ「……///」
5「な、このお花見弁当、美味しそうだろ？ 実際美味しいんだけどさ！」
ダ「？ ……え、ええ」
5「でもきっと、ナンにも無い部屋で、一人で食べたら美味しくないと思うんだ。あったかくも無いしな」
9「……」
5「満開の桜の下で、大好きな人と一緒に食べるから、特別に美味しいって感じると思うんだ！」
ビ「うん、そうだよね」
5「でもって、大好きな人に食べさせてもらったら、それはもう忘れられない格別な味になるんだよ！」
8「……そうだな」
5「同じものを食べるなら、すっごく美味しく食べた方が良いじゃん？ な？」
ダ「……そ、そうね。そう言われれば……」
9「いいぞバッツ！ おまえ本当に良いヤツだな！」
5「お花見できる時期は短いんだから、真剣に楽しまなくちゃな！」
8「そうだな」(ハグ)
5「またかよっ？！」
8「ここで幸せを噛み締めておかないと、後で悔やみそうだからな」←二度目。
ビ「うん、……大事な時間だもんね」
ダ「……」
9「そうだよな！ だからダガー、オレたちもいざハグをっ！」
ダ「んもう！ 調子に乗りすぎよ！」
9「あ～、やっぱり」
ダ「……ても、い、……いいけど」
9「ん～？」
5「お姫様、頑張れ！」
ダ「あ、……あ～んくらいなら、……してあげても……いいけど……」
9「え？ ホントウに？！ やった！ じゃ気が変わらないうちにっ！！！」
ダ「は、はい……。あ、あ～ん」
9「うわっ！ 夢みてーっ！！！ 美味い美味いよっ(感涙)！！！」
ダ「……///」
8「良かったな、ジタン」
5「実はエイプリルフールとかって、オチが付いたりしてな！！！」
9「不吉なコトを言うな！！！」
8「……っ！！！ (エイプリルフール？！！！)」
5「はは、冗談だって！ あれ？ スコール？」
8「……(最近に無かったこの幸福感が、まさかのエイプリルフールオチじゃないだろうな？！)」
5「おーい、スコールー？」
8「……っ！」(むぎゅうううう)
5「苦しい苦しいって！ おーい！！」
ビ「幸せな時間は、スゴクスゴク大事、だもんね」
5「……お」
8「……どうした？」
5「スコールの髪に桜の花が落ちてるぞ」
8「……取ってくれ」
5「いや、可愛いからそのままでいいじゃん！」
8「……可愛い？」
5「ピンク色の髪飾りみたいで、可愛いぞ」
8「……(可愛いと言うなら、おまえの方が……)」
5「可愛い可愛い♪」(なでなで)
8「……」
5「～♪」
8「おまえが楽しそうなら、もうナンでも良い」
5「……っ」
8「どうした？」
5「いや、今日のスコール、ちょっと変だなって……」
8「ここで幸せを噛み締めておかないと……」
5「そうだな！ 目一杯かみ締めようぜっ！」
安心したまえ、オチは無い。
そもそも、エイプリルフールにアップする予定でもなかったしね。←つまり予定より大幅に遅れたというコトだ。
大いに花見を楽しんで、風邪でも引くが良い！
